岩波文庫<br> 近世風俗志(守貞謾稿)〈4〉

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岩波文庫
近世風俗志(守貞謾稿)〈4〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003026748
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「京坂にて風呂屋と云ひ,江戸にて銭湯あるひは湯屋と云ふ」と説きおこされる沐浴の項をはじめ,年中行事,遊戯,髪結床,笠,歌舞伎について述べた巻24から巻29までを収録.図版多数.(全5冊)

内容説明

「京坂にて風呂屋と云ひ、江戸にて銭湯あるひは湯屋と云ふ」と説き起こされ、薬湯・塩風呂・丹前風呂にも及ぶ沐浴の項をはじめ、年中行事、遊戯、髪結床、笠、歌舞伎などについて述べた巻二十四から巻二十九までを収録。図版多数。

目次

巻之二十四 雑劇
巻之二十五 沐浴
巻之二十六 春時
巻之二十七 夏冬
巻之二十八 遊戯
巻之二十九 笠

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

1
沐浴、風呂が一番興味深い。芝居の雑劇の絵(16-17ページ)も舞台芸術の原点を見るような感じがする。若衆歌舞伎(20ページ)は凛々しい感じ。「古の湯屋の招牌(かんばん)なり。ゆいいる、と云ふ謎なり。『射入る』と『湯に入る』と、言近きをもつてなり」(102ページ)とある、銭湯看板。弓矢とは驚き。塩風呂なんていうのは全く知らなかった(122ページ~)。高さ九尺、内亘りも九尺。土を盛っている。松枝を焚き、灰を除いて塩をもって濡らした草筵を敷く。空風呂。今は正月でも見なくなった羽子板のデザイン(162ページ~)。2012/12/21

jinginakineko

0
この巻で取り上げられたのは芝居、銭湯、季節の行事や祭、子供の遊び、笠。シリーズ中でも特に読みやすく楽しい一冊だと思う。子供の遊びのくだりでは、私が子供の頃に遊んだ「花いちもんめ」の歌詞がそのまま鬼ごっこの台詞として登場していて驚き、江戸と現代が地続きであることを感じた。それにしても、当時の知識階級が頭から下賎なものと見なしていた芝居や戯作について、全く偏見なく評価し論じた著者には、本物の知性と先駆性を感じる。2020/10/23

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