出版社内容情報
日本各地で古くから語りつがれてきた昔ばなしの中から,『一寸法師』『うばすて山』『さるかに合戦』『兎と亀』『浦島太郎』『彦市ばなし』など,百数篇を選んでここに収める.すべて,私たちの幼いときから親しんできたなじみの深い話ばかりである.前二著と併せ,三冊で日本の代表的な「昔ばなし」が全部集録されている.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AR読書記録
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解説の、昔話や民話や伝説のちがい、構造の分析などがとても参考になった。もちろん面白い話もいっぱい収録されている。「五分次郎」では、桃太郎に退治されてから時を経た鬼ヶ島に、再び鬼退治に向かっているのにびっくりした/金の斧銀の斧やシンデレラに激似のお話の由来はどこにあるんだろう/婆さんの炊事場面から始まって、落とした豆とわらと炭がむっくりおきあがってお伊勢参りに行く展開にはびっくり/「天にのぼった息子」は、牛蒡抜きの勢いで大阪に飛んでいき、桶のたがを外す弾みで京都に飛んでいき、という突拍子もなさが大好き。2014/09/09