岩波文庫<br> 玉勝間〈上〉

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岩波文庫
玉勝間〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 396p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003021927
  • NDC分類 121.52
  • Cコード C0195

出版社内容情報

学殖ゆたかな著者が,その円熟期に達して随処に得た広汎な学術的資料を蒐録した書であるとともに,人間として深い自覚に到達した際の,学者的真摯さを示した得難い手記である.その表現は要をえて簡潔,近世随筆の白眉たるは勿論,近年擡頭し来たった日本思想史研究に対して,種々の問題を提起する. (解説 家永三郎)

内容説明

江戸中期の国学者、本居宣長の随筆集。題名は「言草のすずろにたまる玉がつまつみてこころを野べのすさびに」の歌のこころによる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aminadab

22
初読み。一行だけのものから数ページにわたるものまで断章を集めたもの。古文の教科書に載っていた学問の心得を説いた文章もあるが、それ以外に、思いがけない言葉が古い本にすでにあったときのメモ書きとか、あるいは昔の本を読んで気にかかったところの長文書き抜き(冒頭と最後だけ見てあとは飛ばした)が多い。面白いですよ。気にかかったのは340頁「ある人のいへること」。宣長は否定しているが、契沖以来の国学の古典研究を、伊藤仁斎・荻生徂徠の古文辞学と、いずれも反宋学ということで結びつけて考える人は当時からいたのだ。2022/04/05

双海(ふたみ)

20
帯に「近世随筆の白眉」とあります。ふむふむ、そうだろうなぁ。こういう文章は何度も読みたいね。2015/10/01

Ucchy

3
随筆と紹介される本だが、気になった文献の抜き書きとかもあり随筆というよりもネタ帳のような感じがした。また、著者の考え方をよく示す本とも言われるが歌論、歴史などいろいろなジャンルの話が混じっていており、宣長の思想について知らない人が本書を読んでもよく分からないだろう。宣長の考え方を示すというのであれば『玉くしげ・秘本玉くしげ』『うひ山ぶみ・鈴屋答問録』の方が良いかと思う。内容は豊穣。まとまっていないが故にいろいろな着想などが自由に述べられていると思う。2016/12/17

NICK

3
随筆集というだけあって『紫文要領』のような文芸批評とはまた違い、内容に統一性はあんまりない。が、逆に言えば文献学、歴史学、国語学などなど、多岐に渡る文章が載せられている。国学者というのはオールラウンドな知識を持っていたんだなあ、と驚かされた。日本賛美っぷりにはちょっと辟易したが、漢心(要するにスノッブ的な心遣いだろうか)を無くそうとする考えは自分も倣いたいものだ2011/04/14

cojo

0
玉勝間よかったよ2023/04/17

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