岩波ブックレット
日米安保Q&A―「普天間問題」を考えるために

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  • サイズ A5判/ページ数 67p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002707921
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0336

内容説明

2009年9月の政権交代以降、普天間基地移設問題にかつてないほどの注目が集まった。しかし、日米関係の根底を規定するといわれる日米安保条約とは、そもそも何なのか?取っつきにくい安保の本質をつかむための一冊。水島朝穂・早稲田大学教授が「日米同盟」の正体を論考し、ジャーナリスト・研究者らが基本的な事柄をQ&A方式で丁寧に解説する。

目次

第1章 日米安保を根底から考え直す―思考停止の「同盟」からの脱却
第2章 日米安保を知るためのQ&A(安保って何ですか?;一九六〇年の安保「改定」によって何が変わったのでしょうか?;平和憲法と安保条約はどういう関係にありますか?;なぜ米軍基地は沖縄に集中しているのですか?;安保とセットでよく耳にする「日米地位協定」とはどんなものですか?;「密約」で何が秘密にされてきたのですか?;思いやり予算とは、何でしょうか?;アメリカは日米安保をどう位置づけているのですか?;新旧ガイドラインとは何を取り決めたものでしょうか?;日米安保再定義の目的は何でしょうか?;北朝鮮の核ミサイルに対し、安保の枠組みでどういう対応が考えられてきたのですか?;アフガン侵攻、イラク戦争への日本の協力は、安保によって義務づけられていたのですか?;米軍再編によって日米安保はどうなるのでしょうか?)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちー

4
日米安全保障条約について考えるための知識が詰まったリブレット。ちょうど普天間問題の移転について与論が分かれていた時期に発行された。恐ろしい。何が恐ろしいって、何も解決していないのに与論の意識から普天間問題が薄れかかっていることだ。沖縄では「今」の問題。なのに与論は「過去」にしつつあるという現実。まだ、何も変わっていないというのに。米兵の保障のための「思いやり予算」最初は設備費の一部負担だったのが、解釈拡大で「手当」や「基礎給」まで拡張されていたなんて。2010年度で1881億円って知らなかった。2013/11/13

壱萬弐仟縁

1
オスプレイの問題が浮上している昨今、本著で回顧してみた。Q7の思いやり予算は問題に思う(40-42ページ)。法的義務なしに支出する経費だという。1978年の金丸信当時の防衛庁長官に遡及できる。中国へのODAも評者は経済力抜かれているので不要と思っている評者からすれば、米中への税金支出には慎重であってほしいと思う。非正規雇用を思いやる必要があり、格差の犠牲を長年受けている人にも思いやってほしいものだからだ。今後も、支出され続けるのなら、国内の困窮者への福祉予算への思いやりも必要に思う。2012/07/28

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