同時代ライブラリー<br> エコロジーとテクノロジー

同時代ライブラリー
エコロジーとテクノロジー

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  • サイズ B40判/ページ数 206,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784002603476
  • NDC分類 519
  • Cコード C0345

出版社内容情報

自然の一員でありながら技術力で自然を操作し,自己家畜化する人間.地球規模で進む環境破壊.バイオテクノロジーの危険性,生態系の不可逆性など緊急課題を取り上げ,現代人の生き方を生物の論理で見直す.書下しエッセイ集.

内容説明

加速度的に進む地球環境の破壊と汚染。神への冒涜ともなりかねない生命操作。生態系における遺伝情報の攪乱。自己家畜化する人間…。本書は自然の掟をみつめながら、生命体と環境の操縦者としての「人間」と、生物進化の産物としての「ヒト」との調和ある関係を模索する。有限の環境を見すえた新しい人間学をめざす書下しエッセイ集。

目次

1 要素を足しても全体にはならない(危険な共生;人類の負のフィードバック;超正常刺激 ほか)
2 自然界にはパイプもボックスもない(匂いについて;地球と共存できるか;ネットワーク的思考 ほか)
3 テクノロジーの進歩で気になること(技術の多面性;二極分化;閉鎖系について ほか)
4 生物の論理・人間の論理(攻撃と防衛;自然からのアメとムチ;人間にとってのテリトリー ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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栗原康先生による1998年の著作。本書では、生態学的観点から、「技術」について迫っている。筆者が生態系の複雑な相互関係について、それを人間が完全に認知するには不可能な複雑さを有する体系として考えていることは、興味深い。そこから、環境問題は、要素還元的な科学的スタイルのみでは解決できないのであって、不確実から始まる生態学的思考が、21世紀型環境問題解決のために必要とされていると述べる。環境再生、自然再生、多様化、ゆとり、低消費、分散型、ストック重視、といったこれからの技術の必要性について考えさせられる一冊。2010/11/18

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