出版社内容情報
今世紀,最も広範な知的影響力をもった哲学者が語る,自らの思想の形成と発展.下巻は亡命先のニュージーランドや戦後のイギリスで行なった諸研究を概観し,ヴィトゲンシュタインとの論争ほか知識人との多彩な交友を回顧する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
呼戯人
9
「開かれた社会とその敵」や「歴史主義の貧困」そしてポパーの原理論であるワールド3論が展開してゆく様が描かれる。リベラリストであるが、ネオリベラリズムなどとは一線を画していると私は思っている。ハイエクからフリードマンに至るネオリベラリズムは、現在のテロ社会を作り出してしまった元凶だと思っているので、全体主義の批判としてプラトンやヘーゲルを批判しているが、しかしかといって市場原理主義には組していないと思う。20世紀を代表する科学哲学者のひたすらな探求の姿に心を打たれた。2015/11/26
Miyuki Yokoshima
0
評価:★★★★ 理解度30%ってとこか…。2016/02/27
おなかム
0
下巻はニュージーランド・イギリスでの仕事とかウィトゲンシュタインとかとの喧嘩(笑)シュレディンガーとのお話とか。2013/05/05