日本近代思想大系 〈22〉 差別の諸相 広田昌希

日本近代思想大系 〈22〉 差別の諸相 広田昌希

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 516p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784002300221
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C3336

出版社内容情報

近代社会成立期の明治日本において差別された人々をめぐる差別の実態と,その背景にある政策・思潮,民衆の意識を伝える史料を収録.現代にも連なる差別問題の本質を正面から見据えて考察する,差別の全体史展望の試み.

内容説明

明治前期、近代社会の形成期において社会的差別を受けた人びと―。アイヌ・沖縄人、被差別部落民、娼婦、病者・障害者、貧民、抗夫、囚人に焦点をあわせて史料を編成し、「賤視の根源」を問う。

目次

1 アイヌと沖縄人
2 被差別部落民
3 娼婦
4 病者と障害者
5 貧民
6 抗夫
7 囚人

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mealla0v0

2
扱われるトピックスは、アイヌ・沖縄、被差別部落民、娼婦、病者・障害者、貧民、坑夫、囚人。彼らの置かれた差別的な境遇について、戦前の行政文書や新聞、ルポや思想家・運動家の論評といったものが収められている。古い日本語ゆえわかりづらいが、編者解題が役に立つ。今回は取り急ぎ「坑夫」について通覧した。採掘自体が重労働ということに加え「奴隷的使役」ゆえに蔑視されていた坑夫は、近代以降、以前にも況して過酷労働に従事させられていた。虐待、コレラ、長時間労働と、炭坑は「法令も行われざる」例外状態の空間であったのだという。2018/02/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1904277
  • ご注意事項