出版社内容情報
維新の激動は,伝統と旧慣の中にあった「家」と「村」を根底から揺り動かした.中央集権的な地方支配を目ざす政府,報徳主義を以て建て直しを図る農村の指導者たち.地方統治の再編成過程と,官民の議論の諸相を解明する.
内容説明
新しい「中央」と「地方」の創出。政府の統治政策に対する民間の自治論、家庭論。旧慣の中に生きる村人の日常から民法編纂過程の論争まで、明治前半期の家と村をめぐる諸問題を立体的に構成する史料群。
目次
1 民俗・慣習の記録
2 家と村の再建と再編
3 村制度と自治論
4 家制度と家庭論