出版社内容情報
世界一有名なクマ「プーさん」の魅力のすべてを伝える,ファン必見の愛蔵版.チャーミングな挿絵,愛らしいぬいぐるみの写真など,ビジュアル資料満載.生みの親A.A.ミルンとE.H.シェパードの創作の秘密に迫る.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツキノ
11
図書館の気になっていた本-その4 BCCのプロデューサーによる貴重な資料。プーさんのストーリーの背景すべてがわかる。挿絵も写真も豊富。石井桃子訳の引用多数。金色のモヘアの毛をしたテディ・ベアはハロッズのおもちゃ売り場でダフネ・ミルン夫人に見初められ、1921年8月に1歳のクリストファー・ロビンの元へやってきた。ロンドン動物園に「ウィニー」というくまがいた、コブタ、カンガ、イーヨー、トラーもモデルになったぬいぐるみがある。百町森の住民が直面する最大の問題は「どうやって他人とうまくやっていくか」。2016/03/20
ととろ
2
石井桃子訳のくまのプーさんに魅了された方はぜひ!お話が書かれた背景が、文の引用とたくさんの挿絵、実際の作者やクリストファー・ロビン、プーさんたちのぬいぐるみなどと共に、詳しく解説されています。やっぱり、シェパードの挿絵とお話が一体となって、魅力的なプーさんの世界になってるんだと改めて思いました。2015/06/19
Kanae
1
ブックリスト消費。幼い息子の小さな肩に乗って世界を見ていたミルン像は新鮮でした。また、シェパードもプーさんの中に描いたのは昔自分が風景だと言われています。プー自体クリストファーの持っていたくまとは違う。自分たちの「古き良き時代」を見る大人たちというイメージは、児童文学における作家の自分の過去を昇華させる形なんでしょうが、クリストファーにはたまったもんじゃなかっただろうなと思いました。2013/04/30