岩波少年文庫
ベーグル・チームの作戦

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784001141405
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

内容説明

ママがぼくらの野球チームの監督に、兄さんがコーチになったおかげで、ぼくのプライバシーはすっかり侵害されてしまった…。思春期をむかえた12歳の少年マークの目を通して、家族や友人たちとの日常をユーモラスに描く。小学4・5年以上。

著者等紹介

カニグズバーグ,E.L.[カニグズバーグ,E.L.][Konigsburg,E.L.]
1930~。アメリカの作家。ニューヨーク生まれ。ピッツバーグの大学院で化学を専攻した。1967年に初めて出版した2作品、『クローディアの秘密』と『魔女ジェニファとわたし』は、同じ作者の作品がニューベリー賞を争うという珍しいことになった。1996年出版の『ティーパーティーの謎』で、2度目のニューベリー賞を受賞

松永ふみ子[マツナガフミコ]
1924‐87。翻訳家。慶応大学図書館情報学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

317
カニグスバーグの第3作目。今回は12歳の男の子を主人公に描くリトル・リーグの物語だ。チームの名前をはじめ、物語の随所に頻出するベーグル。そして、ハーミツバ。そもそも物語の核を構成しているエピソード自体が旧約聖書、創世記のヤコブとエサウの故事である。アメリカ東部のユダヤ人の家庭に暮らす少年の日常が活写されていく展開は、スピード感を持っていて軽快だ。ただ、物語のワクワク感はというと、残念ながらやや物足りないようにも思う。2017/11/08

新地学@児童書病発動中

116
さすがは児童文学の大家!あまりの面白さにページを捲る手ももどかしく、あっという間に読み終わってしまった。野球に熱中する家族の姿が温かく、ユーモラスに描かれている。特にベーグル・チームを率いることになったお母さんが忘れがたい登場人物。時に厳しく、時に優しくチームのメンバーに接して彼らの長所を引き出していく。主人公のマークは子供から大人に変わろうとしている時期で、その微妙な年頃の心の状態が繊細に書かれていて感心した。マークが大人へと一歩足を踏み出す最後の章は胸を打つ内容。作者自身による挿絵も好みだった。2016/12/02

もちもちかめ

25
最近、頭良し顔良し金持ちの知り合いができウキウキしていたら、相手のご子息様をチヤホヤするのをうっかり忘れてしまい、新しいお友達のもとへ旅立っていかれました。疲れる。というようなのと同じことが描いてあって、作者は初めから悪者ってわかってるからそこ主人公はアンマリ傷付かないけど、現実の私は未だにメタメタ。悪者にはおでこに赤いマークとか付けといて欲しい。40過ぎてもちょっと豪邸呼ばれて有頂天になりそれほど親しさが増さないと哀しいんだけど。悪者っていうか、味方かどうか分からないから頼らない、ママの言う通り。2017/12/04

スイ

14
母が自分の野球チームの監督、兄はコーチになってしまった少年の話。 人物描写、人間関係の描写が非常に上手くて唸らされた。 家族、学校、野球チームや教会。 子供であっても、幾つもの重なり合った社会の中にいる。 そこで何を尊重するのか、自分はどう生きていくのか、考えて試行錯誤する主人公の姿がとても良かった。2017/10/02

おはなし会 芽ぶっく 

12
アメリカを舞台にした野球を通しての成長・家族のありかたを描いている本。「成長のほんの一部分だけが、みんなの前と家族の前で起こる。あとの大部分は、ひとりでいる時に怒る。」という言葉が、親の知らない世界で子どもは成長しているんだよなぁと改めて思いました。2020/06/15

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