出版社内容情報
私たちの都市生活を支える重要な地下のしくみを紹介する．マコーレイの筆は，街路や地面を自由自在に切り開き，ビルの基礎，水道管，ガス管，地下鉄など，ふだんは見えない都市の実態を明るみに出す．
内容説明
本書では、現代の都市を描きます。ヘルメットをかぶり、スケッチブックを手に、マコーレイは雑踏する都市のマンホールを降り、地下鉄のトンネルを調査し、ビルの建設現場を訪れ、工事の人たちと話し、設計図を読んだりして、都市の「地下」をさぐりました。都市生活に欠くことのできない上下水道、電気、ガス、電話、地下鉄などの複雑な構造が見事に描き出され、私たちが何気なく歩いている街路の下に壮大なもう一つの都市が息づいていることにびっくりさせられるでしょう。中学上級以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
52
大聖堂、古城、ピラミッド、古代都市。壮麗な建造物の誕生の物語を緻密なペン画で創ってきたデビッド・マコーレイ氏が、初めて現代都市をテーマに描いた絵本です。マコーレイ氏は、おそらく膨大な資料を集め、取材を重ねて物語を作り上げるタイプの作家さんなのでしょう。一読すれば労作の跡を垣間見ることができます。ですが、いにしえの建造物だけが持っているノスタルジアがこの本にはあまり感じられません。好きな人には堪らない魅力がある本だと思いますが、僕には建築の教科書を読んでいるように思えてしまいました。2014/12/08
Ribes triste
6
こちらも愛蔵本。昔「地下鉄の電車はどこから入れるのか」なんて漫才のネタがありましたが、現代の都市の地下はどのような構造になっていて、どんな機能を持っているのかが描かれています。絵本ですが一切手抜きなし。絵の視点もさることながら、作者の物を捉える切り口の面白さにうならされる一冊です。2016/03/18
Yuko
4
詳細な絵と説明で、地下の様子が手に取るよう！2021/05/04
まも
2
ドボク絵本 まさにアンダーグラウンドなドボク！ 読んで損はなし2014/11/15
ヒラP＠ehon.gohon
2
都会の地下はどうなっているのか、ちょっとした興味で手にした絵本ですが、きわめて専門知識のような内容でびっくり。 ほとんど専門書ですが、なんとなくわかったような気になるのは、丁寧な絵のおかげでしょうか。 地中からスケルトンで描いた地上の様子は、コンピュータグラフィックのようです。 多少現在との差異はあるかもしれませんが、複雑な都市の地下や、高層建築のための工事がいかに大変か、わかりました。2014/05/21
