出版社内容情報
成都西郊の草堂での、親しみに満ちたつかのまの日々。「茅屋(ぼうおく) 秋風の破る所と為る歌」など四三首を収録。
内容説明
成都西郊に卜居した詩人は、七六二年にいったんこの地を離れるまで、異郷への違和感をはらみつつも親しみに満ちた日々を送る。ユーモラスな「茅屋 秋風の破る所と為る歌」のほか、蜀の風物詩、論画詩など古体詩四三首を収録。オリジナル版。
目次
石笋行 石笋行 たけのこ石の歌
石犀行 石犀行 石の犀の歌
杜鵑行 杜鵑行 ホトトギスの歌
戲作花卿謌 戯れに作りし花卿の歌 花将軍のざれ歌
贈蜀僧閭丘師兄 蜀僧の閭丘師兄に贈る 蜀の僧閭丘どのに贈る
泛溪 渓に泛かぶ 川あそび
題壁畫馬歌 壁に画がきし馬に題する歌 壁画の馬の歌
戲題畫山水圖歌 戯れに山水を画がける図に題する歌 山水画に寄せるざれ歌
題李尊師松樹障子歌 李尊師が松樹の障子に題する歌 李道士のえがいた松の木のついたてに寄せる歌
戲爲雙松圖歌 戯れに為りし双松図の歌 二本松の絵のざれ歌〔ほか〕