内容説明
七五九年秋、官を辞し赴いた西方の地、秦州。「異域」での体験は、この詩人にとって大きな転機となる。「秦州雑詩」「李白を夢む」など同地滞在期の一〇四首を収録。未刊稿をもとに編集・補訂を加えたオリジナル版。
目次
秦州雜詩二十首―秦州雑詩二十首・秦州雑詩二十首
月夜憶舎弟―月夜に舎弟を憶う・月の夜に弟をおもいて
宿贊公房―賛公の房に宿る・賛上人の僧房にやどりて
東樓―東楼・東のものみ
雨晴―雨晴る・雨晴れて
寓目―寓目・目にうつるもの
山寺―山寺・やまでら
即事―即事・ころごろのこと
遣懷―遣懐・うさばらし
天河―天河・あまの川〔ほか〕