出版社内容情報
賊軍占領下の長安を脱出し,粛宗(しゅくそう)皇帝のもとに馳せつけた杜甫.新政府の侍従職として,恢復成った長安に帰還を果たしたのもつかの間,758年には地方官に左遷される.安史の乱下の民衆の苦衷を活写した名高い連詩「三吏三別(さんりさんべつ)」など,この時期の31首を,著者ならではの注釈学的方法によって読み解く.未刊稿に補訂を加えたオリジナル版.
内容説明
吉川幸次郎の未完のライフワークが、ここに甦る。本巻では、戦乱下の民衆の苦衷を描いた名高い連詩「三吏三別」など三一首を収録。未刊稿をもとに編集・補訂を加えたオリジナル版。
目次
病後遇王倚飮贈歌
至徳二載、甫自京金光門出、間道歸鳳翔、乾元初、從左拾遺、移華州掾、與親故別、因出此門、有悲往事
洗兵馬
留花門
塞蘆子
至日遣興、奉寄北省舊閣老兩院故人二首〔ほか〕