出版社内容情報
ミヒャエル・エンデ氏は1995年に亡くなりましたが,以後,氏の作品はそれまでにも増して多くの読者に迎えられています.エンデ氏が危惧していた様々なこと-消費の欲望にかられること,自然を破壊すること等-は,今日,ますます深刻の度を深めています.偉大な作家としての側面はもちろんのこと,現代文明への鋭い批判の目を決して失うことのなかった稀有な思想家としての姿を,あますことなく描きだした全集.この度,読者からのご要望にお応えして再刊します.
目次
遺産相続ゲーム―地獄の喜劇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ra
3
人間の欲深さと、それぞれの思惑が入り乱れる様子が滑稽。個性的で迷惑な人達ばっかりで人間嫌いになりそう。2019/05/14
ochibii
2
エンデの戯曲の処女作。文学としては面白い。平田オリザさんの解説が非常に分かりやすくて、戯曲としての不味さもよくわかる。2011/03/19
コウ
1
★★★☆☆2008/06/22
ivnin
0
割合凡作2010/11/19
みやか
0
2時51分読了。読み始めてすぐに想起したのは『鏡の中の鏡』の「屋根裏部屋は空色だ」だった。ものごとの動きは自覚のあるなしに依らず誰の手にもある。その意味では(作中に何度か出た)「平等」だし、どんぶらこーと流れてゆく感じは「総和」により出来上がっている。どんぶらこにならないことも、もちろん。「こういうこと、あるある」とか「こういう人、いるいる」とか、なんかそういうアレ。2010/03/29