出版社内容情報
ミヒャエル・エンデ氏は1995年に亡くなりましたが,以後,氏の作品はそれまでにも増して多くの読者に迎えられています.エンデ氏が危惧していた様々なこと-消費の欲望にかられること,自然を破壊すること等-は,今日,ますます深刻の度を深めています.偉大な作家としての側面はもちろんのこと,現代文明への鋭い批判の目を決して失うことのなかった稀有な思想家としての姿を,あますことなく描きだした全集.この度,読者からのご要望にお応えして再刊します.
目次
鏡のなかの鏡―迷宮
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
漣夕泳
2
入れ子構造をとりながら、次から次へと夢変化していく。2019/11/20
たくぞー
1
なぜ?どうして?と話の内容に理由を探してしまうので、この世界観を丸ごと受け止めるのはなかなかつらい・・・ 読むのではなく、感じるのか?ニュータイプのように。2015/10/25
xin
1
断続的なイメージによって作られる迷宮。2012/12/27
みやか
1
0時15分読了。文庫版で一度読んでいたので、二度目の通読になる。一度目は文章がなかなか入ってこずに行きつ戻りつしながら読んだが、此度はつっかえず(かといってさらさらというわけでもなく)味わって読むことができた。荒唐無稽な夢のような文章であるが、川上弘美さんのふわふわくにゃくにゃしているようなそれとは異なって、エンデの文章にはエンデの硬度があるのだと気付いた。気付かないほど馴染み深い、すきな硬さ。エンデ全集にようやくすべて目を通し終えた。2012/01/05
とのすけ
0
短編集、最初意味がわからなかった。タイトルの意味がなんとなくわかってからは面白かった。