出版社内容情報
ミヒャエル・エンデ氏は1995年に亡くなりましたが,以後,氏の作品はそれまでにも増して多くの読者に迎えられています.エンデ氏が危惧していた様々なこと-消費の欲望にかられること,自然を破壊すること等-は,今日,ますます深刻の度を深めています.偉大な作家としての側面はもちろんのこと,現代文明への鋭い批判の目を決して失うことのなかった稀有な思想家としての姿を,あますことなく描きだした全集.この度,読者からのご要望にお応えして再刊します.
目次
まえがき この本は
いたずらっ子ってどんな子?
有名ないたずらっ子たちのABCギャラリー
最初のなぞなぞ
いたずらっ子がすきなひとにご挨拶
だれも
カメ
いちばんのねがいごと
雨の絵描き
かくれたいたずらっ子〔ほか〕
著者等紹介
川西芙沙[カワニシフサ]
翻訳家、児童文学研究家。早稲田大学文学部ドイツ文学科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
催涙雨
50
詩のような独特のリズムで書かれる掌編・ショートショート集、でいいのかな?すべてのいたずらっ子、そしていたずらっ子大人に向けて送られた本。とっても楽しい。ここでいう「いたずら」は悪意のない素直さや純粋さに端を発する性質のものを指し、ユーモアや諧謔に近い。「するとやっぱり ぼくがまだこの世にいなかった そんなころが あったんだ そのころだって 子どもはいたし家もあった パパやママも いた みんな いた─ ただ ぼくだけがいなかった!」この書き出しから始まる61作目の「いたずらっ子のなやみ」がいちばん好き。2020/03/08
Ra
2
たくさんの「いたずらっ子」が登場。遊び心のある試みもあり、一番のいたずらっ子は作者自身ではないだろうか。人間として魅力的な人だったろうと感じる。こんな大人の男性がいたら、すぐ好きになってしまいそう。2019/04/20
Mof
1
こどもと話しているような気分になる本2020/12/19
アスファリア・エフ・レーゴ
1
個人の感想。詩集、かな? 読むと子供の心を取り戻せる。43*みっつめのなぞなぞ 47*うつる 51*シュトルル 52*いたずらっ子がなりたいもの 62*はたらきものになるためのおまじない 28*道しるべ 38*いたずらっ子のお話 26*いたずらっ子のなげき *ABCギャラリー…いたずらっ子の心をひっそりと大切に持ち続けようと決意。時々いたずら心を発揮しないとやってけませんよね。渡辺一枝さんという方の解説がよかった。耳が痛くなるとこがしばしばありましたが…恥ずかしい…大人の目に「いたずら」と映るような行動2016/04/07
田楽
1
子ども向けの小文集です。子ども向けといっても、言葉選びがうまいので大人でも十分に楽しめます。いつまでもユーモアを持っているのは、なんて素敵な事だろうと思いました。2010/05/21