漱石全集〈第7巻〉彼岸過迄

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  • サイズ B6判/ページ数 458p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000918077
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

出版社内容情報

近代日本人の精神的支柱でありつづけた漱石の文業は,今も強く私たちにはたらきかけてくる力を持っています.先の見えない閉塞感にとらわれがちな今,漱石から学ぶべきものは決して少なくありません.1993年に刊行を開始した新しい『漱石全集』をより充実させ,ここに再刊します.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風に吹かれて

18
 自称「意地の強い男で、又意地の弱い男」である須永市蔵は「恐れる」自分が「恐れない」女である千代子から「煮え切らない又捌けな男」と軽蔑されていると分かっていたが、「卑怯」と言われ驚く。 おそらく「頭の中の世界と、頭の外にある社会との矛盾」が煮え切らない日々にしているのだと思われるが、そこを埋めるための真理が「苦い」ものであることもある。それが自然を損なうことは少なくないだろう。何を探るかは様々だが漱石が探偵を嫌う理由はそこにあるのかも知れない。➡2021/04/12

悠々人

2
漱石の作品にしては、ちょっと物足りなさを感じました。全体を通して、何をテーマにしているのかが把握出来なかった。 その中で、須永と千代子の話が興味深かったです。2018/06/17

ころこ

2
「風呂の後」から「雨の降る日」までの前半と、「須永の話」からの後半で様相が異なります。前半は、主に敬太郎の視点で書かれており、彼は大学を卒業して、この先の人生で退屈は嫌だが、はっきりした行く先も見えない子供っぽい未成熟な自我を抱えています。「須永の話」からはじまる後半は、重心は一転して須永になっており、それを敬太郎がみるという、入れ子のような構造になります。まず思い出すのが「こころ」の先生の手紙であり、わたしに先んじていた先生は、敬太郎と須永の関係に照らし合わせることができます。2016/12/10

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