出版社内容情報
国内外で問題化する日本の戦争責任・歴史認識を、政治・社会・国際関係など様々な切り口から考察する。
内容説明
安倍首相の「戦後七〇年談話」、「慰安婦」問題、沖縄の辺野古基地移転問題―日本の戦争責任・歴史認識があらためて焦点となる今、日本が戦争をどのように記憶・認識してきたのかが問われている。『岩波講座アジア・太平洋戦争』(全八巻)刊行後の研究の深化・進展を踏まえ、政治・社会・国際関係など様々な切り口から考察する。
目次
1 問題の視座―「戦争論」と「戦後論」(現代社会の中の戦争像と戦後像;せめぎあう歴史認識;継続するサンフランシスコ体制―政治・安全保障・領土)
2 戦争を伝える、戦争を受け継ぐ(歴史教育の中のアジア・太平洋戦争―戦争体験を綴ることの意味;コメモレイションの行方―戦争の記憶と美術館)
3 終わらない戦争(沖縄戦の記憶が今日によびかけるもの;植民地責任論―台湾を中心に)
4 和解は可能か(「慰安婦」問題が照らし出す日本の戦後;戦後史の中の「和解」―残された植民地支配の清算)
著者等紹介
成田龍一[ナリタリュウイチ]
1951年生。日本女子大学教授
吉田裕[ヨシダユタカ]
1954年生。一橋大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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