内容説明
東日本大震災は多くの人々から働く機会を奪っていった。それはどのようなプロセスで生じ、誰に対してとりわけ困難な状況をもたらしたのか。いかなる雇用対策が講じられ、それはどのような効果を生んだのか。豊富な調査データを駆使して、困難から立ち上がろうとする人々の営みとその支援を“労働”の側面から克明に描き出し、今後起こりうる危機への備えについて考察する著者渾身の研究。
目次
第1章 震災前夜(有効求人倍率とリーマン・ショック;就業者数の変化 ほか)
第2章 震災と仕事(ミスマッチの発生;複雑化する被災の現実 ほか)
第3章 震災と雇用対策(復興構想会議へ;「日本はひとつ」しごとプロジェクト ほか)
第4章 震災と企業(V字回復とサプライチェーン問題;復旧・復興に向かう被災企業 ほか)
第5章 震災と希望(震災がもたらした変化;若者の意識変化 ほか)
終章 危機に備えて(危機の前の幸運;柔軟さから学ぶ ほか)
著者等紹介
玄田有史[ゲンダユウジ]
1964年島根県生まれ。東京大学社会科学研究所教授。労働経済学。著書に『仕事のなかの曖昧な不安―揺れる若年の現在』(中央公論新社、日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞)、『ジョブ・クリエイション』(日本経済新聞社、エコノミスト賞、労働関係図書優秀賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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