岩波科学ライブラリー<br> 触感をつくる―“テクタイル”という考え方

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岩波科学ライブラリー
触感をつくる―“テクタイル”という考え方

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  • サイズ B6判/ページ数 119p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000295871
  • NDC分類 491.378
  • Cコード C0340

出版社内容情報

ツルツル、ザラザラといった触感。指で触れただけで判別できる一方、同じものなのに環境の変化によって、まったく違う感触を得ることがある。著者らは人工的に触感を再生、または自然にはない触感をつくる装置を開発。さらに工学や医療への応用だけでなく、この技術をデザインと融合させることで新しいアートの世界が広がっている。

内容説明

ツルツル、ザラザラといった触感。指で触れただけで判別できる一方、同じものなのに環境の変化によって、まったく違う感触を得ることも。著者らはデジタル技術で触感の記録と再生・編集を可能とする装置を開発。そして工学や医療への応用だけでなく、この技術はデザインと融合させることで新しい表現の世界が広がる。

目次

1 触れる、感じる
2 触感を知る
3 触感を測る
4 触感を操る
5 触感を創る
6 “テクタイル”の未来

著者等紹介

仲谷正史[ナカタニマサシ]
1979年生まれ。東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。同年(株)資生堂に入社。触知覚メカニズムの研究に関わる

筧康明[カケヒヤスアキ]
1979年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。慶應義塾大学環境情報学部准教授。実世界情報環境デザインに関わる

白土寛和[シラドヒロカズ]
1981年生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。同システムデザインマネジメント研究員。ヒューマンマシンインタラクション研究に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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calaf

6
目が見えない、耳が聞こえないあたりは、まだ想像ができるけど、感覚がなくなるというのは、その苦しさがあまり理解できない...でもそれは、ある意味では視覚や聴覚を奪われる以上に厳しい状況のようです...2012/02/02

ダンスにホン!ころりん

2
20111206第1刷発行20121002読 触覚なくして生きてはいけない 触覚なくして文化は生まれない(帯の言葉) 五感のなかで何を失うことが恐ろしいのか、ヘレンケラーがはじめて水に触れたときの感動のシーンに「触覚」の重要性を改めて感じた。何らかの事故で足や指を失ったあと、ないはずの指が痛む話は聞いたことがあるけれど、この逆を考えたら絶句した。触覚、自己と外部を隔て皮膚を通じて知りうる情報量の多さ、それらの微妙な違いを感じ分けるセンサーとしての機能、神がつくりたもうた身体に改めて感謝します2012/10/02

Aoki

2
実に面白いテクタイルという試み。ただの先端技術というだけではなく、インタラクティブ・デバイスなどの工業製品から、デザインやアートまでとしての広がりを持つところが興味深い。触覚だけではなく、モノを五感で感知した総合的な認識としての「触感」を分解・計測・分析し、それを様々な形で再現し、さらには拡張し、他者と共有する。その上、本来は触れないものの「触感」を創造するという挑戦も!光の彩度を振動にし、水と油の境界を指でなぞり、「触音」し、心的イメージや身体知の伝達すら構想しているなんて。未来はここにある。2012/02/24

takao

1
ふむ2017/06/03

aof

1
触覚は身体感覚そのもの。最近、からだについて学びたいと思っているので、なんかすごく納得。実存への信頼のベースとなるのが触覚。そして、さわることはそれのみで完結するのではなく、記憶や他の感覚と混じり合った文脈の中でイメージされる。そして、自分の中にもまだ使ったことのない触覚がたくさんある。なんかワクワクする夢のある話だなー。2014/06/07

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