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岩波科学ライブラリー
鉄学 137億年の宇宙誌

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  • サイズ B6判/ページ数 115p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000295611
  • NDC分類 436.81
  • Cコード C0344

内容説明

鉄は人類にとって切っても切り離せない。身のまわりにある機械、車や建物などほとんどが鉄でできている。何よりも、鉄はわたしたちの体のヘモグロビンのなかに、また地球の真ん中には大きな固まりとして存在する。それは鉄がわが宇宙のなかでもっとも安定な物質だからだ。鉄を中心に、宇宙・生命・人類を結ぶ新たな学問が誕生する。

目次

1 一三七億年の鉄学
2 鉄とわたしたち人類―10(0乗)~10(4乗)年前
3 地球生命と鉄―10(5乗)~10(9乗)年前
4 地球と太陽系―10(9乗)~10(10乗)年前
5 鉄の起源
6 物質はどのようにして生まれたのか
7 おわりに

著者等紹介

宮本英昭[ミヤモトヒデアキ]
1970年生まれ、東京大学総合研究博物館准教授。専門は固体惑星科学、特に惑星地質学。アリゾナ大学客員研究員を経て2006年より現職。博士(理学)

橘省吾[タチバナショウゴ]
1973年生まれ、東京大学大学院理学系研究科助教。専門は実験地球惑星科学。博士(理学)。文部科学大臣表彰若手科学者賞、国際隕石学会ニーア賞など

横山広美[ヨコヤマヒロミ]
1975年生まれ、東京大学大学院理学系研究科准教授。専門は科学コミュニケーション(理系研究者と社会)、科学広報。2004年、素粒子実験で博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

17
#説明歌 ヘモグロビン酸素輸送だ二価三価光合成に鉄イオウ等 地球磁場外核回転半径にトロイダル磁場ポロイダル磁場 2017/11/05

田氏

8
人類史から宇宙の始まりまでを語る本は数あれど、"鉄"にフォーカスを当てたものは多くはない。我々の身の回りから体内まで、最もありふれた金属である鉄。だが"ありふれている"ことこそ、我々のみならず果てはこの宇宙を形作る上での最重要元素たる要件なのだ。鉄は文明の礎となり、生命を育み、そして超新星爆発による元素の生成に大きな役割を果たす。列記するとなんのこっちゃだが、つまり鉄は天地開闢より宇宙を支配する元素であり、言わば神。崇めよ母なる鉄を!アイアンブレスユー!ブレスミー!収拾つかなくなったので寝るわオヤスミー!2018/06/09

calaf

5
鉄が最も安定な元素である事はよく知られていますが、生物(人間)にとって重要であるとともに、星や宇宙にとっても基本となる元素(の一つ)なのですねぇ...「鉄」という切り口での解説、他では見たことがなかったので面白かったです。2012/04/19

未来来

2
鉄の性質を説明し、その為に現在のような地球や生命が誕生したのかを壮大に知る事が出来ます。鉄が生物の身体でどのように利用されているのか、人間が鉄をどのように利用して文明を発展させたのか、そもそも鉄はどのようにして宇宙に誕生した元素なのかという問題まで広く取り上げていきます。文明、生物、天体を鉄という元素で繋いで時代を遡りながら、のめり込むように読ませてくれました。やや専門的でわからなかった所もありますが、楽しかったです。鉄を手掛かりに化学、生物、物理、地学と理科分野を一通り通過するのは見物。《大学図書館》2010/01/12

1484h

1
再読。何度読んでも飽きない本。 惑星・生命・文明の発達が、Feという元素の性質によって特徴づけられてるのが実に面白い。2017/07/08

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