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岩波現代全書
「幸せ」の経済学

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  • サイズ B6判/ページ数 178p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000291026
  • NDC分類 331
  • Cコード C0333

内容説明

“成長”で日本は幸せになれるのか?二〇世紀後半以降のような“成長”を望むことはもはやできない「定常経済時代」という現実は、「幸せになるには、まず成長」の固定観念から脱却する絶好の機会である。この本では古今東西の「幸せ」についての考え方を検討し、一万人を超えるアンケート調査の結果をはじめ多くの内外の統計データを基にして、人びとにとって「幸せ」とは何かを経済学の立場から縦横に論じる。

目次

序章 「幸せ」とは何だろうか
第1章 世界の人びとは「幸せ」をどう考えているか
第2章 日本人は「幸せ」をどう考えているか
第3章 最高に幸せな国―デンマークとブータン
第4章 不平等、再分配政策と幸福
第5章 経済学は「幸せ」をどう捉えてきたか
第6章 定常経済時代の考え方
第7章 「幸せ」を高めることの意義と政策

著者等紹介

橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県生まれ。小樽商科大学卒、大阪大学大学院修士課程修了、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授を経て、同志社大学経済学部教授。その間、仏米英独で教育・研究職。元日本経済学会会長。専攻は経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チェ・ブンブン

28
ブータンの幸福とデンマークの幸福を比べると後者の方がレベルが高い。前者はたとえ貧しくても、先進国の「便利さ」を知らないから幸福が保たれているが後者は国のレベルが高い状態で重税を課し、住民自ら「幸福だ」と言う状態である。成る程、幸福にもレベルがあるんだなと感じた。2014/04/12

壱萬弐仟縁

16
住む場所も、そこに住む人も大事な幸福要素ではないかな? 第2章に地域間格差がデータ提起されている。東京に住む事が幸せだとは思えない。佐賀県全体では低評価というが(37頁)、武雄市のTSUTAYAと市のコラボ図書館は魅力じゃんねー。格差の小さい社会が幸せだ。そう言える日はなかなか来ないだろうな。日に日に厳しくなる。幸せは、放射能からの解放かな。安全な食べ物。おいしい空気。あと、信頼できる人間関係。2013/10/10

みんと

9
幸福感、価値感が国や個人によって、または家族構成や仕事によって違ってくるのは仕方ない。 デンマークやブータンは幸福度の高さで知られているが、デンマークの全国民を対象とした福祉制度の発達は素晴らしく、童話作家のアンデルセンの平等を尊ぶ精神が今も、引き継がれているのが良い。 もう一方の幸せの象徴の国、ブータンでは情報網の発達により、他の国の贅沢さを知り、幸福度がたったの5年の間に半分以下に低落してしまったのが残念だ。2014/09/17

KAZOO

8
この著者のいうような考え方もある面では必要なのではないかと思います。経済成長と騒いでも、ある一定の条件のもとでは停滞をやむなくされるのではないかと思われます。日本人は何に幸せを感じているのか、と著者は質問していますが、かなり面白い結果が出ています。アンケート調査の結果を分析していますが日本の場合は公務員の幸福度が高いようです。世界などの結果も示していますが、デンマークやブータンが予想通り高いようです。2014/01/18

Humbaba

5
例えお金を持っていたとしても、それが即座に幸福につながるわけではない。お金がないというのは不幸につながりやすいので一定量以上のお金は必要である。そのため、中流以上であるという日本の現在の地位は維持したいところである。ただし、だからといって今以上を目指しすことが正しいかは別問題である。2013/10/11

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