現代の起点 第一次世界大戦〈4〉遺産

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 275,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000287142
  • NDC分類 209.71
  • Cコード C0322

内容説明

大戦は一九一八年一一月の休戦や、ヴェルサイユ条約の調印をもって終結したわけではない。一連の講和条約は大戦を通じて顕在化した諸問題を解決できず、各地で革命運動、内戦、民族紛争が相継いだ。世界は次なる「大戦」から逃れることができなかった。アメリカの覇権、対峙するソヴィエト型社会主義の台頭、ヨーロッパ統合の模索、被支配地域におけるナショナリズム…断絶と継続の相が交錯するなかで、現代世界の枠組が作られてゆく。

目次

1 総説(未完の戦争)
2 暴力の連鎖(「自決」と報復―「戦後の戦争」としてのアイルランド独立戦争;暴力の行方―革命、義勇軍、ナチズムのはざまで;世界認識の転換と「世界内線」の到来)
3 「戦後」の模索(帝国崩壊と東中欧の民族的再編の行方―オーストリア領ガリツィア戦線によせて;大戦間期イギリスから見た国際連盟と平和主義;ユダヤ移民とパレスチナ問題)
4 現代の胎動(ヨーロッパ統合にむけて―起点としての第一次世界大戦;帝国ソ連の成立―南コーカサスにおけるロシア帝国の崩壊と再統合;「アメリカの世紀」の始動)
シリーズ総括 世界性・総体性・現代性をめぐって―振り返る明日へ

著者等紹介

山室信一[ヤマムロシンイチ]
1951年生。京都大学人文科学研究所教授。法政思想連鎖史

岡田暁生[オカダアケオ]
1960年生。京都大学人文科学研究所教授。西洋音楽史

小関隆[コセキタカシ]
1960年生。京都大学人文科学研究所准教授。イギリス・アイルランド史

藤原辰史[フジハラタツシ]
1976年生。京都大学人文科学研究所准教授。農業史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件