目次
第1章 質問でも尻下がり?(いまの質問?;東京方言の質問文;鹿児島方言の質問文;そういえば北九州方言も…;福岡方言の質問文;質問文のタイプ分け)
第2章 親族を表すことば(「ちゃん」はどこへ行った?;喜界島方言のお母さんとお父さん;与那国方言のお兄さんとお姉さん;奄美・沖縄方言の弟と妹;東日本方言の弟と妹)
第3章 さかさまことば(あいさつことば;「はい」と「いいえ」;入間の「さかことば」)
第4章 「わたし」と「あなた」の間(「私たち」は誰を指すか;「行く」と「来る」;「やる」と「くれる」)
第5章 方言の将来(方言が消えていく;方言を守るために;方言の将来)
著者等紹介
木部暢子[キベノブコ]
国立国語研究所教授。1955年生まれ。九州大学大学院文学研究科修士課程(国語学国文学専攻)修了、博士(文学)。鹿児島大学助教授・教授等を経て2010年より現職。南九州をはじめとする日本各地の方言アクセント・音韻を研究するほか、方言の記録・保存にも取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
310
タイトルの「じゃっで方言なおもしとか」は鹿児島方言で「だから方言はおもしろい」の意。著者は現在は国立国語研究所の教授だが、かつて長年にわたって鹿児島大学にいた。その縁もあって鹿児島方言に魅せられ、ひいては本書を上梓することになった。方言はもちろん学的対象だが、そのどこを面白いと思うかは、人によって随分と違うようだ。本書は著者の興味関心から「親族を表すことば」と「さかさまことば」に特に着目している。このあたりは、方言によっても違ってきそうである。例えば山浦玄嗣氏のケセン語(本書でも紹介されている)などだと⇒2023/07/01
ばっか殿すん
17
じゃっで方言なおもしとか!じゃっで方言なおもしとかーー!(鹿児島弁)2014/03/19
takao
1
ふむ2019/09/23
(まだない)
1
2009年のユネスコの発表によると日本には8つの消滅危機言語があるそうだ。有名なアイヌ語だけでなく、「近隣のことばとお互いに理解不可能であり、間をつなぐ方言がないという点で、独立した言語と呼ぶほうがよい」ことばがあり、それが消滅の危機に瀕している。 言語学的にはひとつの言語なのに、社会的・政治的基準に従って言語ではなく方言とされ、標準語に押されて話す機会・人が少なくなり、やがてはだれもそれを話さなくなってしまう。一つの言語を絶対視せず、ふるさとのことばをたいせつに守っていくことは大事なことだ。☆3.50点2014/06/19