定本 見田宗介著作集〈8〉社会学の主題と方法

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000284882
  • NDC分類 361.08
  • Cコード C0336

内容説明

日本を代表する社会学者の仕事の全貌を示す、初にして待望の決定版著作集。「見田社会学」と称される独自の世界を創造した著者が、自身の全仕事を振り返り、重要な作品だけを精選してその精髄を体系的に示す。テクストに改訂を加え、各巻に「定本解題」を収録する。

目次

越境する知―社会学の主題と方法序説
「社会」のコンセプトと基本のタイプ
自我・主体・アイデンティティ―“私”であることの社会学
時間と空間の社会学
価値意識の理論骨格
社会意識研究の諸データ
数量的データと「質的」なデータ
「質的」なデータ分析の方法論的な諸問題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shin

11
どちらかと言えば社会学を学問として志そうとする学生へ向けて、その心構えと理論的に押さえておくべきパースペクティブを述べてある巻。後半の「価値意識の理論」から質的・量的データの長短と分析に際しての注意点にかけては「教科書的」ではあるものの、人間が社会を眺める際の「限界点」を理論的に理解しておくということは非常に重要だと思う。とかく主観的・恣意的になりがちな似非社会学(とそれをまた恣意的に用いた愚劣な言説)が氾濫する世の中において、こういう学問的良心に触れるとなんだかホッとする。2012/07/29

ぽん教授(非実在系)

4
社会学的パースペクティブの見本としての時間や価値の類型、量的データと質的データについての整理と考察と社会学やってる人以外にも大いに参考になる内容となっている。著作集の中でもかなり固い内容であるが何度も読み返すだけの価値はあると思った。2015/11/10

ふにゃ

1
『社会学の方法』が自分の使っている方法を意識させるものだとしたら、この本は社会学的な発想全体の中で自分がどの立ち位置にいるのかを教えてくれる本。質的調査・量的調査についても記述あり。/著者は4象限マトリクスをよく使うが、この考え方の有効性を感じる本でもあった。/著者にとって「も」エロスとタナトスの問題は主要なテーマであるらしい。この点に関してのとても良い4象限マトリクスがあったと思ったが、忘れた。社会学でこのテーマにどこまで迫っていけるのだろうか。余裕があったらその他の本も買いたいところ。2013/07/08

りっけんばうあー

0
これはめちゃくちゃ論文書くのに役立ちそうな気がします。2016/05/17

ゆうき

0
見田宗介が贈る社会学の主題と方法と基準。社会は見えないが人間関係を見ることで、個人が関係するミクロな世界から世界との繋がりとというグローバルな視点のマクロな関係と私たちの関係を浮き彫りにする知だ。2014/12/12

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