出版社内容情報
子どもや若者が生活時間の多くを過ごす学校。授業や課外活動での濃密な人間関係を通して,かれらが日々呼吸している「空気」とはどのようなものか。それは,子どもや若者にどんな作用を及ぼしているのか。勉強(学力)/友だちとの関係/先生との関係/進路(将来)の4つの扉から,学校に立ちこめる「空気」をすくい取る。
内容説明
「学力」と「生きる力」の間には何があるのか?自分をウチと呼ぶのは「普通」であることの表現?友だち関係、先生との関係のリアルとは?「学力」/友だち/教師/将来という4つの扉からせまる、学校の「空気」。
目次
1 「学力」―差異の刻印(「学力」をどう考えるか;2つの「学力」の分布と相互関係 ほか)
2 友だち―教室という劇場/戦場(教室の中の島宇宙;クラス内での「地位」 ほか)
3 教師―親密性の濃淡(やさしくなった教師;親密さの濃淡を左右するもの ほか)
4 将来―野心の偏在、又の強迫(それぞれの将来像;友だち関係が将来に落とす影 ほか)
著者等紹介
本田由紀[ホンダユキ]
1964年生まれ。東京大学大学院教授。教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。