シリーズ日本の中の世界史<br> 「連動」する世界史―19世紀世界の中の日本

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シリーズ日本の中の世界史
「連動」する世界史―19世紀世界の中の日本

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000283847
  • NDC分類 209.6
  • Cコード C0321

出版社内容情報

明治国家はどのようにして作られたのか。軍制や学制、国家と国境の概念、憲法の理念、植民地支配の方式……諸地域間の関係と相互作用の中で形成される「世界史の傾向」が、日本の諸条件にあわせて土着化してゆく歴史を描き出す。

内容説明

明治国家はどのようにして作られたのだろうか。軍制や学制、国家と国境の概念、外交と条約の概念、選挙と議会制を含む憲法の理念、ネイションとナショナリズム、植民地分割の論理、植民地支配の方式…諸地域間の関係と相互作用の中で形成される「世界史の傾向」が、日本の諸条件にあわせて土着化してゆく歴史を描き出す。

目次

プロローグ―「連動」する世界史
第1章 変革の時代―世界史の中の幕末・維新(アヘン戦争とヨーロッパの「改革」―緊張はアジアへ;ヨーロッパの「一八四八年革命」とアジア―緊張はヨーロッパへ;クリミア戦争とその裏側のアジア―緊張はクリミアへ;「アジアの大反乱」とその影響―緊張はアジアへ;ヨーロッパにおける「国民国家」形成とその影響―緊張はヨーロッパへ)
第2章 「国民国家」の時代―世界史の中の明治国家(ビスマルクの「平和」とアジアの「一八七五年」―緊張はアジアへ;露土戦争と「ベルリン条約体制」―緊張は中央アジアとアフリカへ;「西アフリカ」から清仏戦争へ―緊張はアジアへ;「アフリカ大反乱」とアジア―緊張はアフリカへ)
第3章 帝国主義の時代―世界史の中の日清・日露戦争(ヨーロッパの「均衡」から日清戦争へ―緊張はアジアへ;南アフリカ戦争から義和団戦争まで―緊張はアフリカから東アジアへ;ドイツの中東進出と英仏協商―緊張は中東へ;日露戦争の世界―緊張は東アジアへ;ドイツの挑戦と英露協商―緊張は中東へ;二つの「併合」―緊張はバルカンへ)
エピローグ―「土着化」する世界史

著者等紹介

南塚信吾[ミナミズカシンゴ]
1942年生まれ。1970年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。ハンガリー史、国際関係史。現在、NPO歴史文化交流フォーラム付属世界史研究所所長、千葉大学・法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

48
元来はバルカン半島史が専門の著者(ユーゴ危機の時に著書を随分読んだ)が、日本を軸に国際関係史ともいうべき近代史を展開。加藤祐三先生など多くの既読の書が引用文献にあるが、それらを使って見事に再構築している。世界の歴史を様々なトレンドが時期によって地域を移し替えながら、やがて「土着化」していくという見方はとても面白い。また、地域における独立や発展を目指す主体が、協力せず足を引っ張り合う様子を「バルカン化」と称するのも著者らしい。来年度から高校で「歴史総合」が必修化するが、最良の参考文献のひとつと思う。2021/04/24

yamatoshiuruhashi

43
読友さんのレビューで目をつけた本、やっと積読山から掘削した。風船を膨らませ、ある一点を押すと他の部分が伸びる。ある歴史を見る時に「世界史」として地球規模で見れば、国際的な緊張が集まっている時には、別の地域の「歴史」に緊張緩和が見られる。そのような相互関係で「歴史」は見られるべきである。地域の歴史、国の歴史はそのエリア単独で語られるものではなく、世界的な流れの産物であるというのは、既に私が学生であった時分には既に言われていることであったが、この風船の例えは言い得て妙である。2020/10/16

サアベドラ

26
19世紀の国際情勢の推移を、従来の西欧視点や日本視点でない、より俯瞰的な視点から整理し、記述した略史。2018年刊。著者の専門は近代東欧史だが、近年は西洋史や東洋史などの枠組みを超えた新しい世界史記述を模索している。近代史は情報量が多いので、なかなか引いた目線で世界を捉えるのは難しいのだが、本書を読むと諸要素が複雑に連動し、絡まりあいながら近代が推移していったことが理解できる。「傾向」「土着化」「バルカン化」など独特な用語を何度も使っていて少々くどいと感じたが、気付かされることも多く、とてもためになった。2019/06/04

coolflat

22
列強による侵略が世界中(主にアジア、アフリカ)にどう連鎖し、どう影響を及ぼしたのか、1840年から1910年までの帝国主義時代を解説。東で緊張が高まれば、西で緊張が緩和され、東で緊張が緩めば、西で緊張が高まるといった国際関係の展開が分かる。14頁。オスマン帝国は1838年にはバルタ・リマン条約を結ばされた。これにより帝国は、それまで非ムスリムに与えてきた身体・財産の安全など通商上の特権を確認し、関税自主権の放棄、治外法権、イギリス企業の自由な活動を認めた。これはその後各地に広がる不平等条約の始まりであった2020/06/25

かんがく

17
これからの歴史総合に向けてとてもタメになった。1840年のアヘン戦争から、1914年のWW1まで。日本史の教科書では見えてこない他地域との「連動」がよくわかる。ゴム風船のように、どこかの地域が緊張すれば、別の地域が緩和するという動きを繰り返す世界。東アジア、西アジア、アフリカの三地域が英仏独露米の勢力均衡の中で影響を受けていく。自分の中での近代史年表がかなり形を整えてきた。2019/10/12

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