出版社内容情報
明治国家はどのようにして作られたのか。軍制や学制、国家と国境の概念、憲法の理念、植民地支配の方式……諸地域間の関係と相互作用の中で形成される「世界史の傾向」が、日本の諸条件にあわせて土着化してゆく歴史を描き出す。
内容説明
明治国家はどのようにして作られたのだろうか。軍制や学制、国家と国境の概念、外交と条約の概念、選挙と議会制を含む憲法の理念、ネイションとナショナリズム、植民地分割の論理、植民地支配の方式…諸地域間の関係と相互作用の中で形成される「世界史の傾向」が、日本の諸条件にあわせて土着化してゆく歴史を描き出す。
目次
プロローグ―「連動」する世界史
第1章 変革の時代―世界史の中の幕末・維新(アヘン戦争とヨーロッパの「改革」―緊張はアジアへ;ヨーロッパの「一八四八年革命」とアジア―緊張はヨーロッパへ;クリミア戦争とその裏側のアジア―緊張はクリミアへ;「アジアの大反乱」とその影響―緊張はアジアへ;ヨーロッパにおける「国民国家」形成とその影響―緊張はヨーロッパへ)
第2章 「国民国家」の時代―世界史の中の明治国家(ビスマルクの「平和」とアジアの「一八七五年」―緊張はアジアへ;露土戦争と「ベルリン条約体制」―緊張は中央アジアとアフリカへ;「西アフリカ」から清仏戦争へ―緊張はアジアへ;「アフリカ大反乱」とアジア―緊張はアフリカへ)
第3章 帝国主義の時代―世界史の中の日清・日露戦争(ヨーロッパの「均衡」から日清戦争へ―緊張はアジアへ;南アフリカ戦争から義和団戦争まで―緊張はアフリカから東アジアへ;ドイツの中東進出と英仏協商―緊張は中東へ;日露戦争の世界―緊張は東アジアへ;ドイツの挑戦と英露協商―緊張は中東へ;二つの「併合」―緊張はバルカンへ)
エピローグ―「土着化」する世界史
著者等紹介
南塚信吾[ミナミズカシンゴ]
1942年生まれ。1970年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。ハンガリー史、国際関係史。現在、NPO歴史文化交流フォーラム付属世界史研究所所長、千葉大学・法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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