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戦争の経験を問う
「戦争経験」の戦後史―語られた体験/証言/記憶

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  • サイズ B6判/ページ数 298,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000283830
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0321

出版社内容情報

戦後、人々は戦争との距離をはかることによって自らのアイデンティティを確認してきた。敗戦からの時間的経過や、社会状況に応じて変容してゆく戦争についての語りの変遷をたどりながら、戦後日本社会の特質に迫る。

内容説明

戦争とどう向き合い、受けとめるか―戦後、人々は直接的な体験の有無にかかわらず、戦争との距離をはかることによって自らのアイデンティティを確認し、主体を形成してきた。敗戦からの時間的経過にともない、また社会状況に応じても変容してゆく戦争についての語りの特徴の変遷をたどりながら、戦後日本社会の特質に迫る。

目次

序章 「戦後」後からの問い(問い直される戦争と戦後;戦後における戦争の語り ほか)
第1章 「状況」としての戦争―一九三一‐一九四五(中国での戦争;一二月八日の転換)
第2章 「体験」としての戦争―一九四五‐一九六五(「体験」としての戦記;「体験」としての「引揚げ」と「抑留」 ほか)
第3章 「証言」としての戦争―一九六五‐一九九〇(書き換えられる「戦記」;あらたな「引揚げ」記、あらたな「抑留」記 ほか)
第4章 「記憶」としての戦争―一九九〇‐(「記憶」の時代のはじまり;「記憶」の時代の戦記・戦争文学 ほか)

著者等紹介

成田龍一[ナリタリュウイチ]
1951年大阪府生まれ。早稲田大学大学院修了。日本女子大学教授。近現代日本史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

20
戦争記述の3つの型。 ① 状況のなかで個の経験を語る兵士たちの手記=A型 ② 占領や戦闘の概要の報告=B型 ③ 小説という形式を用いる型=C型(60頁~)。 抑留の体験記は4つの型。 ① 親ソ型=α型 ② 反社会主義的反ソ型=β型 ③ 親社会主義的反ソ型=γ型 ④ イデオロギーへの忌避的ソ連批判型=δ型(101頁)。 戦記には書き換えがともなう(153頁)。 書き換えの4つの型。 2014/04/08

takao

2
ふむ2019/10/28

nob_de

2
戦中から戦後の「戦争経験」を記憶史カテゴリーに当てはめて叙述されている。体験→証言→記憶、そして来るべき歴史化へと戦後の「戦争経験」が語られる。体験と経験の語用の差異に着目している点も重要。2010/05/22

Pio

1
「戦争体験」がどのように語られてきたか、体験→証言→記憶の3期に分けて述べられている。年代的には流行した戦記物のような「証言」の時期にもろにぶつかっているが、最近は「記憶」にと自分の興味が移って来ているのが、本書を読み進むうちにわかって面白かった。2016/08/19

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