戦争の経験を問う<br> 特攻隊映画の系譜学―敗戦日本の哀悼劇

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戦争の経験を問う
特攻隊映画の系譜学―敗戦日本の哀悼劇

  • 中村 秀之【著】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 岩波書店(2017/03発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000283816
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0321

出版社内容情報

戦後を通して映画や小説の中で描かれ続けてきた特攻隊。しかし特攻隊は、すでに戦中から雑誌や映画を通して儀礼的な表象や物語として構築され流通していた――特攻隊をめぐる戦後の表象/物語が事後的な想起や再現、美化や歪曲ではなく、戦中の変奏的反復であることを、『永遠の0』にいたるまでの劇映画の変遷を通して解き明かす。

内容説明

戦後を通して映画や小説の中で描かれ続けてきた特攻隊。しかし特攻隊は、すでに戦中から雑誌や映画を通して儀礼的な表象として構築され流通していた―特攻隊をめぐる戦後の表象が、単なる想起や再現、美化や歪曲ではなく、戦中の変奏的反復であることを、戦時下の劇映画から『永遠の0』(二〇一三)にいたるまでの特攻隊映画の変遷を通して解き明かす。

目次

序章 「戦争の経験」と特攻隊映画
第1章 表象としての特攻隊―ニュース映画とグラフ雑誌(「生きてゐる神様」の創出―敷島隊の表象;死の儀礼―“昇天”と“蕩尽”;特攻隊表象の形式と論理)
第2章 “状況”としての特攻隊―戦時下の劇映画(戦争末期の映画界と実現しなかった特攻隊映画;「国民」の特攻隊映画―『必勝歌』(一九四五)と『乙女のゐる基地』(一九四五)
敗戦日本を哀悼する―『最後の帰郷』(一九四五))
第3章 “体験”としての特攻隊―ポスト占領期の特攻隊映画(“運動体”としての特攻隊映画―『雲ながるる果てに』(一九五三)1
戦後特攻隊映画の範例―『雲ながるる果てに』(一九五三)2
範例からの展開―『人間魚雷回天』(一九五五))
第4章 娯楽としての特攻隊―高度経済成長初期の特攻隊映画(特攻の「活劇」化―『人間魚雷出撃す』(一九五六)
特攻隊映画の「むずかしさ」―『最後の戦斗機』(一九五六)と『殉愛』(一九五六)
範例からの退行―『「雲の墓標」より空ゆかば』(一九五七))
第5章 ジャンルとしての特攻隊―撮影所時代の特攻隊映画(ジャンル化とその諸相;作家たちの抵抗と折衝;ジャーナリズム映画批評による総括(一九七四))
終章 “記憶”としての特攻隊―ポストモダンの特攻隊映画(特攻隊映画における“証言”と“記憶”;ポストモダンの特攻隊映画における“記憶”の構築と表象の変容)

著者等紹介

中村秀之[ナカムラヒデユキ]
1955年静岡県生まれ。立教大学教授。映画研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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kenitirokikuti

6
特攻隊ものはコンバット映画の一瞬と考えられるが、特攻作戦は日本独自であるため、異なった特徴をもつ。いまの左派嫌いは指導層を悪役として描くやり方を好まないだろう(確かに飽きた)。21世紀になり、知覧の軍指定食堂のおばさん鳥濱トメが「知覧の母」化する。慎太郎脚本で『俺は、君のために死ににいく』(07)が撮られた▲読書ノートつぶやきをモーメントにしてみた。 https://twitter.com/kenitirokikuti/status/8657626709301248002017/05/20

どすきん

2
挫折。2017/07/16

onepei

0
今後は過剰になっていくのだろうか2017/07/09

tkm66

0
出版元が出版元だけに「?」と思ったが、無難。2019/03/31

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