出版社内容情報
私たちが「政治」と言うとき、イメージされているものとは何か。どういうものを念頭におくかで、その姿は変わってしまう。日常生活の視点から出発し、さまざまな「政治」の現象を貫く糸をたぐりよせ、その内実を解き明かす。
内容説明
私たちが「政治」と言うとき、イメージされているものとは何か。権力者の裏取引、市民の参加活動、見えない抑圧、華やかな外交交渉―そのいずれもが「政治」ではあるが、何を念頭におくかで、その姿は変わってしまう。政治が生まれてくる初発の風景、日常生活の視点から出発して、さまざまな「政治」の現象を貫く糸をたぐりよせ、その内実を解き明かす。
目次
1 日常性と政治―政治学は「役に立つ」のか(アニマル・ファーム再訪;日常のなかの権力―N・Nの例;大政治と小政治)
2 政治の空間―政治学のこれまで(「堕落」と「礼儀」;政治の原像と都市;「日本」そして「現代」)
3 権力と自由―政治学のこれから(サイゴンの司馬遼太郎;自由の根源にあるもの;権力と自由)
4 政治的リアリズムとは何か―戦後日本の論争から(政治と演技;偽善のすすめ;政治の技術と嘘)
5 政治学を学ぶために―読んでおきたい本
著者等紹介
苅部直[カルベタダシ]
1965年生。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。現在、東京大学法学部教授。著書に『丸山眞男―リベラリストの肖像』(岩波新書、2006年、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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