中国企業のルネサンス

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  • サイズ B6判/ページ数 177p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000282567
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0322

内容説明

中国のダイナミックな経済発展は、活力のある四〇〇〇万社以上の企業によって突き動かされています。いったいこれらの企業はどこから来て、どこへ向かおうとしているのでしょうか。中国企業の三本柱である国有企業、民間企業、外資系企業のそれぞれについて、中国近代以降の出自を探り、ビジネス・ネットワークの実態、経営戦略の特色、対外進出の経緯、労使関係の特徴、技術革新の課題を明らかにします。さらに、国際通商レジームとの軋轢、経済ナショナリズムの台頭など、中国企業のグローバル化に伴う諸問題にも注目します。

目次

第1章 対外進出(「走出去」)の時代(世界市場への飛躍;対外投資と「走出去」戦略;香港中資企業の盛衰;対外投資の動機;中国型多国籍企業)
第2章 国有企業―清朝から二一世紀へ(国有企業の出自;第一次五カ年計画で形成された国有企業;国有企業の中国モデル;中国モデルの非効率な側面;民営化なき改革の時代;改革開放期に誕生した国有企業と「官督外弁企業」;株式会社化への長い道のり;国有企業と共産党;民営化の時代;国有企業の将来)
第3章 民間企業―村から世界へ(伝統との断絶と継承;文化大革命期における民営企業の萌芽;政経一体型の郷鎮企業;半民半公型の郷鎮企業;民間色の強い国有企業;国有企業の土壌に育つ民間企業の産業集積;世界へ羽ばたく民間企業)
第4章 外資系企業―「洋行」から「世界の工場」へ(帝国主義と外国資本;対外開放と「中華経済圏」の形成;対中投資の増加と投資環境の改善;「世界の工場」の誕生;外資政策の変容)
第5章 中国企業の課題(政府主導と国有支配;経済安全保障・経済ナショナリズムの台頭;技術革新の課題;中国から長い生命力を持つ企業は生まれるか)

著者等紹介

大橋英夫[オオハシヒデオ]
1956年生まれ。専修大学経済学部教授。アジア経済・開発経済学

丸川知雄[マルカワトモオ]
1964年生まれ。東京大学社会科学研究所教授。中国経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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