イスラーム哲学とキリスト教中世〈3〉神秘哲学

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  • サイズ A5判/ページ数 357,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000282390
  • NDC分類 167
  • Cコード C0310

出版社内容情報

神秘主義とは何か。その現れは、イスラームとラテン中世とで、果たして異なるのだろうか。スーフィーやイスマーイール派と西洋の神秘家たち、彼らに対する処遇と、神学や共同性をめぐる哲学の地平でのその思考の位置づけとを対比してみる。内的体験に言葉を与えようとする、矛盾に満ちた営みが描いた異質な道程を追って。

内容説明

スーフィーやイスマーイール派と西洋中世の神秘家たち、異端の位置や、共同性の思考の差異は、どこから生まれたのか。イスラームとラテン中世を合わせ鏡として、「世界史」の根を掘る。

目次

序章 神秘・言語・構造(イスラーム神秘主義における知の構造;言葉と神秘主義の関係)
1 イスラームの神秘哲学(アラビア語一神教哲学によるプロティノスの改変に向けて;イスラームのコスモロジー―流出論をめぐって;イスマーイール派の神話;イスマーイール派の預言者論―初期の新プラトン主義的学派を中心として;存在一性論における存在―クーナウィーとトゥーシーの往復書簡を中心にして)
2 ヨーロッパ中世の神秘思想(中世神秘主義における宇宙論―ビンゲンのヒルデガルトを中心に;キリスト教神秘主義の源流と架橋―偽ディオニュシオス・アレオパギテスとエリウゲナ;中世における幻視と夢;クザーヌスの神秘主義;ユダヤ神秘主義の源流―預言の終焉と「秘密」の解釈学;真理を語る真理―マイスター・エックハルトの神秘的聖書解釈)
討議 神秘主義とは何か―スーフィズム・異端・グノーシス
人名小事典

著者等紹介

竹下政孝[タケシタマサタカ]
1946年生まれ。専攻、イスラーム哲学・神秘主義思想、東京大学大学院人文社会系研究科教授

山内志朗[ヤマウチシロウ]
1957年生まれ。専攻、中世哲学。慶應義塾大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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