双書哲学塾
なぜ意識は実在しないのか

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  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000281577
  • NDC分類 115
  • Cコード C0310

内容説明

僕にも君にも共通にあるとされる、意識っていったい何だろう?そんなもの、本当に「ある」のか?たんなる“これ”としての“私”の存在から、時間との類比と言語の本質への洞察によって、その秘密を明るみに出す。独在論が真理であることと、われわれがみなゾンビであることの二つの「驚き」をつなぐ、スリリングな思考。

目次

第1日 なぜ意識は哲学の問題なのか(心なんて一般的なものはない;脳と意識の関係は他のどんな関係にも似ていない;時間との類比を試みてみよう ほか)
第2日 なぜわれわれはゾンビなのか(現象的と心理的の対比は累進する;論理的付随と自然的付随を隔てるもの;二次元的意味論を三次元へ ほか)
第3日 なぜ意識は志向的なのか(人称化と時制化による客観的世界の成立と志向性;知覚経験はいかにして志向的となるか;志向性と内包をつなぐもの ほか)

著者等紹介

永井均[ナガイヒトシ]
1951年生まれ。専攻、哲学・倫理学。日本大学文理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

POYOCHIN

7
なぜ私は私なのか?この世には無数の私がいるだろうが現にこの私なのはこの私だけだ。私に、この私に、<これ>が降臨している。この世界に私が一人だろうが、全人類が私だろうがこの私に現に光臨しているのは<これ>だけなのだ。光臨こそ無内包!!!<これ>は現にここに今ここにしかないけど誰もに開かれているとなぜわかるのか?"奇跡"。2010/04/15

テツ

6
「我思う。故に我在り」 ではその「思う」ことを行う主体、思うという意識は何なのか。それこそが自分自身であるのだろうか。自分と他人。自分の意識と他人の(が持っているだろう)意識。それらを分かつ一番大きな物は何なのだろう。永井均は好きで著作を大抵読んでいるのでこの本自体はわりとすんなりと読み進められたけれど、苦手分野なので意識的に避けてきた分析哲学と、永井均が好きなヴィトゲンシュタインを学んでみようかなと思った。2014/12/14

ichiro-k

6
著者の本の内容は、私には理解できない。永井均の書いたモンはたいがいそうだ。自己嫌悪に近いストレスを感じる。相変わらず「読書欲」が減退している。こうしたことが原因?2011/08/31

naoan

4
ひとまず通読2017/03/16

coaf

4
面白かった。意識や他者の問題は僕も最近考えていたことだったので興味深く読むことができた。目から鱗が落ちた。内包の概念が出てきてから分からなくなってしまった。購入決定。2013/06/15

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