感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
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以前読んだ同じ「新編 日本のフェミニズム」シリーズの「表現とメディア」よりも、本書の方が具体的なテキストを読み解く形式なので、自分の漫画評論のために参考になった。が、あまりにも男性との関係、もっと言えば恋愛や結婚という関係からの視点が多かったので、恋愛以外の作品についての考察も欲しいところ。異性関係という主題は一見私的な領域に閉じ込められがちであった女性らしい主題のように見えながら、本書中にも言及があったが、日本において創作は基本的に、公的なものではなく私的なものを扱うとされているため、2017/04/27
よっちん
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図書館。2014/09/15
竜崎
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●近代文学とセクシュアリティ エロスへの渇望 (駒尺喜美) 女性詩人について (高良留美子) ●近代文学と女の苛立ち『恋愛の発見』と「生血」 (三枝和子) ●文豪たちのモチーフ女への逃走と女からの逃走 (水田宗子) ――近代日本文学の男性像 ●「男流」の発見 井戸端会議のスリルと効用 (斎藤美奈子) ●抑圧者としての文学 女の首 より 封印 (黒澤亜里子) ●家長作家,一葉 姉の力 樋口一葉 より (関礼子) ●女文筆家という職業 販女(ひさぎめ)の手記 (金井景子) ●ドラマの容れもの 借家の文学史2013/10/05
めめたそ
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大学時代になんだんかんだで親しんだフェミニズム思想。勤務先の図書室にこんな本があったので思わず懐かしくなって借りてみた。その批評が書かれた時代によって言説がこんなにも変わっていくものだし、最近だとまた語られ方が変化しているよなー…としみじみ思った。私が大学時代に勉強してた頃がなんか最後の盛り上がり(いや、研究畑を去っているのでなんとも言いがたい部分もあるが)だったのかな?なんて気も。でも久しぶりにこういう考えに浸れて、読んでてすっきりしました。大学でこういうこと学べて自分自身のためによかったと思えた。2012/10/02