ケアという思想

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  • サイズ A5判/ページ数 246,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000281218
  • NDC分類 369
  • Cコード C0336

出版社内容情報

(シリーズの特色)
◎執筆陣に,専門の研究者はもとより,ケアの現場に関わる実務家,事業者,行政関係者,またケアを受ける当事者などを幅広く結集.実践的であり,かつ学問的な批判にも耐え得る説得的な議論を提示.
◎ケアの現場に関わる実務家やケアの利用者・家族など幅広い読者層を想定した,平易で読みやすい記述.
◎介護保険制度施行8年を経た現在の状況を評価し,制度と運用上の課題を考察.
◎高齢者介護の問題を中心としつつ,障害者,医療,育児支援など様々なケアの実践をカバー.日本の福祉のあり方全体を問う意欲的構成.

(編集委員)
上野千鶴子 (うえの ちづこ)
1948年生まれ.東京大学教授.社会学.著書に『生き延びるための思想』『家父長制と資本制』『当事者主権』『おひとりさまの老後』など.

大熊由紀子 (おおくま ゆきこ)
1940年生まれ.朝日新聞社論説委員を経て,現在,国際医療福祉大学教授.医療福祉論.著書に『「寝たきり老人」のいる国いない国』『福祉が変わる医療が変わる』など.

大沢真理 (おおさわ まり)
1953年生まれ.東京大学教授.社会政策研究,とくに比較ジェンダー分析.著書に『現代日本の生活保障システム』『男女共同参画社会をつくる』など.

神野直彦 (じんの なおひこ)
1946年生まれ.東京大学教授.財政学・地方財政論.著書に『システム改革の政治経済学』『教育再生の条件』『人間回復の経済学』『地域再生の経済学』など.

副田義也 (そえだ よしや)
1934年生まれ.筑波大学名誉教授,金城学院大学教授.社会学(福祉社会学).著書に『生活保護制度の社会史』『内務省の社会史』『死の社会学』など.

第一回・第一巻
ケアは、する側とされる側との間の相互行為として理解される必要がある。良い関係性を築くための条件は何か。ケアを媒介とする人間関係、社会関係のあり方を具体的に考察。人がケアをする、ケアを受けるということの根源的な意味を問う。

内容説明

ケアは、する側とされる側との間の相互行為として理解される必要がある。よい関係性を築くための条件は何か。ケアを媒介とする人間関係、社会関係のあり方を具体的に考察、人がケアをする、ケアを受けるということの根源的な意味を問う。新しい価値観の創造。ケアの思想と実践を言語化し理論化する総合的なこころみ。

目次

ケアという思想
福祉財政の思想―社会的連帯のための
青い芝のケア思想
情報アクセス・コミュニケーション・ケア―聴覚障害者の立場から
本を読む権利はみんなにある
逆転の発想―問題だらけからの出発
リハビリテーションという思想
介助するとはどういうことか―脱・家族化と有償化の中で
ブリコラージュとしてのケア
有限性という常套句をどう受けるか
自立の神話「サクセスフル・エイジング」を解剖する
生きる権利・死ぬ権利―だけでなく
こんなになってまで生きることの意味
老いるという経験

著者等紹介

大熊由紀子[オオクマユキコ]
1940年生まれ。朝日新聞社論説委員、大阪大学大学院教授を経て、国際医療福祉大学大学院教授。福祉と医療、現場と政策をつなぐ「えにし」ネット・志の縁結び係&小間使いを名乗り、HPや「えにしメール」で幅広いネットワークを実現。実践的な問題提起を続ける

神野直彦[ジンノナオヒコ]
1946年生まれ。東京大学大学院経済学研究科教授。経済学者(専門=財政学)。公正の観点から社会はいかにあるべきかを問い続け、教育、福祉、地方分権論、都市論、税制に至るまで幅広い議論を展開

副田義也[ソエダヨシヤ]
1934年生まれ。社会学者。金城学院大学教授、筑波大学名誉教授。専門=福祉社会学、歴史社会学。福祉はもとより、家族論、老年論、子供論、文化論に至るまで幅広い分野をカバーし、実証に基づくオリジナルな社会学研究を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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amanon

3
各論考の出来にややバラツキはあったものの、概ね興味深く読めた。百歳を越える老人が珍しくなくなったという人類未踏の状況にある現在の日本において、ケアという言葉が持つ意味、そしてその実践は今後様々な試練に立たされ、熟慮されていくのだろうということを改めて実感。社会学的要素が強い論考はやや読み辛いものの、普段なかなか気づかない福祉の側面や問題点を提供してくれた。個人的には三好春樹の「ブリコラージュ〜」がとりわけ興味深く読めたか。レヴィ・ストロースの思想が老人介護と結びついていたとはまさに目からウロコだった。2016/05/16

tnk.UZ

1
読みやすい。高齢者・障害者のケア関連の著名人によるエッセイ集みたいなもの。いろんな視点を吸収できます。

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