内容説明
古代の人びとは、中国・朝鮮からもたらされた漢字をいかに使いこなし、日々のことがらや行政のとりきめ、神話や歴史、そしてうたことばなどを記したのか。文書・書物はもとより、石碑や仏像銘、さらには万葉仮名を記した木簡や、後世の「お触れ書き」を想起させる〓(ぼう)示札といった多彩な資料を駆使して、社会生活と国家体制の根幹に深く関わる古代の言語文化を明らかにする。
目次
総説―“言語と文字”
日本語を文字で書く
七世紀以前の金石文
口頭伝達と文書・記録
古代の木簡
神話・系譜と歴史
歌と詩のあいだ
古代の辞書
特論 古代の碑
著者等紹介
吉村武彦[ヨシムラタケヒコ]
1945年生。日本古代史専攻。明治大学文学部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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