岩波テキストブックス
近代日本政治史

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  • サイズ A5判/ページ数 216,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000280402
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C3331

内容説明

1868年王政復古から1937年日中戦争勃発までの70年間を、「政治体制構想」をめぐる相克を軸に、日本の民主主義の発展と崩壊として描き出す。一次史料を読みながら、たゆまぬ民主化努力の積み重ねの歴史を学び、それを自分たちの「伝統」にしようとするのが本書に一貫する態度である。坂野史学のエッセンスが盛り込まれたコンパクトな通史。

目次

前史
1 立国過程(「外征」「富国」「民主化」(一八七四‐一八七七)
立憲政体構想の分裂(一八七八‐一八八一) ほか)
2 明治立憲制の展開(立憲政友会の成立(一八九五‐一九〇〇)
日露戦争後の民主化の停滞(一九〇六‐一九一二))
3 大正デモクラシー(「民本主義」をめぐる攻防(一九一二‐一九二一)
政友会の保守化と憲政会の民主化(一九二二‐一九三〇))
4 軍部独裁への道(政党政治の頂点と満州事変(一九二九‐一九三一)
政党政治の崩壊(一九三一‐一九三二) ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

桜子

12
著者の近代日本政治史は1868年の王政復古から1937年(あえて1945年ではない)としています。第1次・松方内閣の項数を割いてほしかった、第3議会の民法典論争と法典編纂に殆ど触れていない。当時からまともに議論すらされなかった統治機構の分権性と支配集団との比較ができず、松方は無能との判断だけに偏ってしまう。藩閥指導者としては弱体、牙を抜かれた虎よりも憐れな姿とされながらも明治憲法の暗部や限界性を予告している点は無能ではなく、むしろ業績ではないでしょうか。

Hiroshi Minami

2
読めばわかるが、日本が「近代」の政治を行ったことなど無い。常に「近代化」を目指していただけ。2013/07/03

四季 彩

0
坂野先生の本は基本的に良本が多いですね。当時を知りたい者としては重宝してますし、自分にとって正しい歴史観を定義するとしたら、先生に近いものが正当かなと思います。2013/01/31

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