内容説明
第二次世界大戦後の約半世紀にわたって、全世界を巻き込んで進行した「冷戦」。この世界規模の現代史の解釈は、その時々の政治情勢と関係しつつ時代とともに変化してきた。本書は、冷戦史をその起源を含め広範な地域にわたって概観し、あわせて解釈の変容を跡づける。核戦略を軸とした大国間関係が強調されがちな従来の見方に対して、ヨーロッパ諸国や中国など米ソ以外のアクターの影響を適切に考慮するとともに、ソ連崩壊後の最新研究を踏まえ、単純な原因論をさけて冷戦の多様性を浮かび上がらせる。バランスよく記述された入門書。
目次
第1章 冷戦の起源―一九一七‐一九四五年
第2章 冷戦のはじまり―一九四六‐一九五二年
第3章 世界各地への介入―一九五三‐一九六一年
第4章 危機からデタントへ―一九六一‐一九六八年
第5章 デタント―一九六九‐一九七六年
第6章 デタントの崩壊と新冷戦―一九七七‐一九八五年
第7章 新たなデタントから冷戦の終結へ―一九八五‐一九九一年
著者等紹介
ドックリル,マイケル・L.[ドックリル,マイケルL.][Dockrill,Michael L.]
イギリス外交史。ロンドン大学(キングズ・カレッジ)名誉教授
ホプキンズ,マイケル・F.[ホプキンズ,マイケルF.][Hopkins,Michael F.]
アメリカ外交史・国際関係論。リヴァプール大学講師
伊藤裕子[イトウユウコ]
現在、亜細亜大学准教授。戦後米比関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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