ヨーロッパ史入門
ヨーロッパ史入門 冷戦1945‐1991

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  • サイズ B6判/ページ数 260,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000272056
  • NDC分類 209.75
  • Cコード C0322

内容説明

第二次世界大戦後の約半世紀にわたって、全世界を巻き込んで進行した「冷戦」。この世界規模の現代史の解釈は、その時々の政治情勢と関係しつつ時代とともに変化してきた。本書は、冷戦史をその起源を含め広範な地域にわたって概観し、あわせて解釈の変容を跡づける。核戦略を軸とした大国間関係が強調されがちな従来の見方に対して、ヨーロッパ諸国や中国など米ソ以外のアクターの影響を適切に考慮するとともに、ソ連崩壊後の最新研究を踏まえ、単純な原因論をさけて冷戦の多様性を浮かび上がらせる。バランスよく記述された入門書。

目次

第1章 冷戦の起源―一九一七‐一九四五年
第2章 冷戦のはじまり―一九四六‐一九五二年
第3章 世界各地への介入―一九五三‐一九六一年
第4章 危機からデタントへ―一九六一‐一九六八年
第5章 デタント―一九六九‐一九七六年
第6章 デタントの崩壊と新冷戦―一九七七‐一九八五年
第7章 新たなデタントから冷戦の終結へ―一九八五‐一九九一年

著者等紹介

ドックリル,マイケル・L.[ドックリル,マイケルL.][Dockrill,Michael L.]
イギリス外交史。ロンドン大学(キングズ・カレッジ)名誉教授

ホプキンズ,マイケル・F.[ホプキンズ,マイケルF.][Hopkins,Michael F.]
アメリカ外交史・国際関係論。リヴァプール大学講師

伊藤裕子[イトウユウコ]
現在、亜細亜大学准教授。戦後米比関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ふぁきべ

8
冷戦についての概説書。こういった冷戦に関する書籍にありがちな米国、あるいは西側の視点に寄りすぎるということもなく、東西両陣営の視点での概説がなされていたことはとてもよかった。著者が英国人であることもあり、よくありがちな米国が正しいことをしているという意識が滲み出たような記述もない良書。 冷戦期の歴史を見ていて感じるのは、今日の進歩主義的な欧州が生まれたきっかけは第二次大戦後に欧州各国は単独での行動が難しくなったことではないかということだ。2020/08/13

わび

1
冷戦通史の概説書。冷戦全期間を偏りなく扱い、取り上げられる出来事も過不足はない。また、冷戦の起源や終結要因など複数の立場が存在する事象についてはバランスの取れた記述である。しかし、訳者が述べるほどには冷戦におけるヨーロッパの役割が重視されているようには見受けられず、記述の中心は依然として米ソ関係(とりわけアメリカ外交)である。さらに、ヨーロッパ統合や米の覇権の衰退といった、冷戦の経済的側面からの記述が薄いことも気になった。2018/05/23

上田 拓実

1
冷戦について、ヨーロッパ側の視点から書かれた歴史書である。米ソ関係やそれを取り巻くヨーロッパ諸国の状況、そして第三世界の国々の様子まで描き出しており、バランスのとれた構成となっている。ページが多く、読むのに苦労すると思うが、得るものは大きいはずである。2012/06/08

キミ兄

0
特に、冷戦突入時の米ソのボタンの掛違えが怖い。コンゴ事情などは新鮮。☆☆☆☆。2012/10/21

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