ヨーロッパ史入門
魔女狩り

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  • サイズ B6判/ページ数 126,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000270915
  • NDC分類 230.5
  • Cコード C0322

内容説明

ヨーロッパの魔女狩りは、「暗黒」の中世ではなく、近代が胚胎しつつある一六、一七世紀に爆発的に起きた。この「狂乱」を成り立たせた原動力は何だったのか。迫害にはいかなる地域差があり、またどんな人が犠牲になったのか。進展著しい魔女研究を綜合し、魔女観の形成、社会統制、民衆文化、女性迫害などの多様な論点から、ヨーロッパ史の「闇」の本質に迫る。

目次

第1章 魔術と魔法(魔術(witchcraft)と妖術(sorcery)
日常の魔術(low magic)と高度な魔術(high magic))
第2章 魔術、魔法、法(魔女論はどのように学問的に定型化されたか;魔女迫害―地域研究;魔女迫害―誰が犠牲になったのか)
第3章 魔女迫害の原動力(魔女狩りを説明する;魔女迫害の理論;魔女が実在するという信仰は本当にあったのか;魔女としての女性)
第4章 魔女裁判はなぜ終息したのか(変化する信念;結論)

著者等紹介

スカール,ジェフリ[スカール,ジェフリ][Scarre,Geoffrey]
イギリス、ダラム大学哲学科上級講師

カロウ,ジョン[カロウ,ジョン][Callow,John]
イギリス、ロンドン大学ゴールドスミス校歴史・文化研究科講師

小泉徹[コイズミトオル]
1952年生まれ。イギリス近世史。現在、聖心女子大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き

5
ヨーロッパ史入門シリーズの1冊。コンパクトながらよくまとまっている。従来の定説を批判的に検討しながら、魔女狩りは中世よりも近世初期の領邦国家において多発したこと、しかし、その数は地域により違いが多く、しかも従来信じられていたものよりかなり少ないことをわかりやすい表現で論証する。参考文献も読み切れないほどの量をコメント付で挙げており、邦訳文献も多い。また訳者による邦語文献リストもあって参考になる。ただ、コンパクトな本は却って頭に入りにくいという難点もあるので、類書を数冊読んだ後に再読が必要かもしれない。2015/02/01

すがの

4
「魔女」への興味から、英語学専攻の友人に貸りた。出エジプト記の記述を魔女狩りの正当性を主張するために読み替えた(20頁)、魔女裁判は中世のものというより近世の現象であり、そこには「内なる敵」という現実的な危機観念があった(86頁から)など、興味深い。また、魔女狩りを現在の科学的な思考から振り返り、ナンセンスだと笑うのは簡単だが、重要なのはそういうことではない、という筆者の姿勢には大変共感する。2015/06/13

あけの

3
魔女狩りは過去の遺物でなく今尚いつでも起こりうるものなのかもしれない2021/08/02

にゃんにゃんこ

2
面白さ252020/10/13

らふぃん

2
④こっちもやはり難易度が高い。その説には根拠がない なぜならこのように根拠がない ・・・・よくわからん 結局真実はわからんってことなのか唐突に聞いたこともない外人の名前でてきても、頭に入ってこない。わかんない本を粘ったらダメだな。ちょうど読む本なかったから粘っちまったw  何かウィキィ熟読した方がいい気がしてきたw2014/08/08

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