アジア新世紀〈3〉アイデンティティ―解体と再構成

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  • サイズ A5判/ページ数 301p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000268332
  • NDC分類 302.2
  • Cコード C0330

出版社内容情報

自明のものとされてきた「民族/国家」の認識枠組みが世界的にゆらぐなか,アジアにおけるアイデンティティはどのように再構成されてゆくのか.国籍,民族,性差を軸に,「アジア」,「日本」の境界線を問い直す.

内容説明

20世紀を決定付けてきた「民族/国家」の認識枠組みがゆらいでいる。流動化するアジア多元社会のアイデンティティを、民族・離散・性差を軸に、どのように多層的に再構成するか。

目次

総合討論 国家に回収されないアイデンティティとは?―アジアという主体への問い
1 ナショナリティとエスニシティ(多民族国家におけるナショナル・アイデンティティの歴程―大漢族/黄種/中華民族;民族の再定義―創られた“インドネシア”の岐路;沖縄の「混血児」とその母親を語る政治性;回族の漢字的イスラームの世界)
2 ディアスポラ(アジア化したネーション?―二一世紀におけるアジアのなかのオーストラリア;東アジアのなかのコリアン・ネットワーク―その歴史的生成;ディアスポラの民が創ったディアスポラ―パレスチナの現場から;チベット;中国農村の近未来―人口の流動化のなかで;チベット;中国農村の近未来―人口の流動化のなか)
3 ジェンダー論の現在(ジェンダーと学術研究―アジアの再地域化を目指して;中国・香港・台湾映画の異性装にみるジェンダー試論;パレスチナの夢;差異と同一性のエロス―インドにおけるジェンダーの可能性;「同性愛嫌悪」と含蓄・寛容の美学)

著者等紹介

姜尚中[カンサンジュン]
1950年生。東京大学社会情報研究所教授

小杉泰[コスギヤスシ]
1953年生。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授
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