出版社内容情報
パウロと原始キリスト教団の文書に,哲学的言語分析の手法をもって迫る.伝統的教説によって覆い隠されてきた原パウロの活力ある思想を掘り起こし,ギリシア思想に対峙する初期キリスト教の言語戦略を露にする.
内容説明
2000年にわたる歴史の礎となった、初期キリスト教の言語戦略―哲学的言語分析の手法をもって、パウロと原始キリスト教団の文書に迫る。伝統的教説によって覆い隠されてきた、原パウロの活力あるオリジナルな思想とは。
目次
第1章 イエスの信
第2章 「ディカイオス」の言語ゲーム
第3章 イエスの信からイエスを信じる信へ
第4章 イエスは何者か
第5章 復活と終末
第6章 使徒行伝のパウロ像
第7章 アテネのパウロとギリシア哲学
第8章 アルケー論と無からの創造
著者等紹介
清水哲郎[シミズテツロウ]
1947年生まれ。専攻、中世哲学。東京大学理学部天文学科卒業。東京都立大学大学院博士課程単位取得。現在、東北大学大学院文学研究科教授
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