思考のフロンティア<br> ジェンダー/セクシュアリティ

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思考のフロンティア
ジェンダー/セクシュアリティ

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  • サイズ B6判/ページ数 125p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000264334
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0310

出版社内容情報

ジェンダー/セクシュアリティとは,私たちの生のいかなる局面への名付けなのか.それはどのような装置のもとで稼働し,私たちの生に何をもたらしたのか.生の政治化という視角から,それが可能にする新しい自己の在り方を考える.

内容説明

ジェンダー/セクシュアリティとは、私たちの生の、いかなる局面への名付けなのだろうか。それはどのような装置のもとで稼働し、なにを私たちにもたらしたのだろうか。剥き出しになった私たちの生を、「生の政治化」という視角から捉え直し、それが可能にする新しい自己と共同性の在り方を考える。

目次

1 理論的、マゾヒズム―生の内在性と装置をめぐる予備的考察
2 性、生、公共性(個体化と錯時―微生物のセックスから;親密公共圏―あるいは、トラウマに基づく共同性)
3 基本文献案内

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

王子

16
これはジェンダー/セクシュアリティの入門書ではなく、深く掘り下げていくと、それらがわれわれが生きることそのものにかかわってくるということがわかる、というものだった。きわめて難解で、一割でさえ理解できたかあやしいが、動物的生とは別の、自己自身を糧として生きるという享受としての「栄養的生」というあり方は参考になった。栄養的生がセクシュアリティと深くかかわっていることと、それらがどのようにかかわっているのかということが論じられていたが、理解がおよばなかった。2017/10/02

msykst

10
そのうちまた言葉でまとめたいけど、さしあたって「超面白すぎた」という興奮は書き留めておきたい。2017/01/31

瀬希瑞 世季子

5
再読。結局これらがどう繋がるのか理解に自身はないけどとにかく個々の議論がめちゃくちゃ面白いし、いろんな本を読むモチベに繋がる素晴らしい本。改めて、日本語に訳されて紹介されている思想に偏りがあることに気付かされる。2023/12/28

Yasomi Mori

4
入門書のような薄さ&装丁ながら、難解かつ濃密な議論が展開されている。私たちの生において、「性」とはどのような位置にあるのか? 《セクシュアリティは、「自己」の存在に関わるのであって、人間の分類に基づく集団への帰属の原理とは見なさないこと》が重要だと著者は述べる。本書の中盤では、生物学的にみれば性と生殖の結びつきに必然性はないという興味深い指摘がなされるが、だとすれば私たちが素朴に考えてきた「性の本質」とは何だったのか? そこで、フロイトの発見した無意識を「非器官的な生=セクシュアリティ」と捉えてみる。2014/04/24

まあい

2
ベルサーニやバーラントが重視されていたり、ベルクソンとドゥルーズの個体化論やアーレントの検討に紙幅が割かれていたりと、やや異色のクィア理論書(文体は比較的平易かもしれないが、内容的には入門書ではない)。一読ではつかみきれないところも多々あるが、他のオーソドックスな入門書では得られない論点や知識が詰まっており、新鮮な気持ちで一気読みした。入門書として最初に読む本としてはオススメしにくいが、ジェンダーやセクシュアリティに関する基礎知識(と戦後の大陸哲学の予備知識)を入れたあとに読むとよいかもしれない。2021/05/24

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