聖路加病院で働くということ

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000259972
  • NDC分類 498.16
  • Cコード C0036

内容説明

小児がん治療一筋・四〇年の細谷亮太。訪問看護の先駆者、押川真喜子。看護を深く追究し、現在は後進育成に専念する聖路加国際大学学長・井部俊子。地下鉄サリン事件対応で陣頭指揮を執り、今も救急部長として第一線に立つ石松伸一。個性的で突出した四人を主人公に、日本一を目指す「特別な病院」の姿を生き生きと描き出す。「医療と看護」の原点を見つめる。

目次

1 小児科医を貫く―細谷亮太(祖父、父、母;ある事件 ほか)
2 とことん在宅―押川真喜子(お嬢さま、東京へ;保健師として ほか)
3 「看る」という仕事―井部俊子(恥ずかしがり;ナースの二つの道 ほか)
4 救急部の「キリスト」―石松伸一(産婦人科医の父;聖路加病院救急部へ ほか)

著者等紹介

早瀬圭一[ハヤセケイイチ]
61年毎日新聞社入社。名古屋、大阪、東京社会部。その後、編集局編集委員。龍谷大学教授などを経て、北陸学院大学副学長。東洋英和女学院大学名誉教授。毎日新聞社客員編集委員。82年『長い命のために』(新潮社)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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美登利

55
聖路加病院というと、地方に住んでる者としては、テレビ用のカメラが屋上に設置してある大きな病院なんだとのイメージでした。幼い頃より病気がちでも総合病院のような大規模な病院には縁がなく、待ち時間がどのくらい掛かるのか?など考えたくもなく。しかも地元の大病院は評判が悪い。これは何故なのでしょう、すぐに医師が代わるから?激務で看護師が辞めるから?色々あるのでしょうけどこの聖路加では当初の理念により、深く患者の立場になり勤務してきた医療従事者が多く居るのだなと思いました。他の病院でも皆、源は同じなのでしょうけれど。2014/11/22

ぶんこ

41
聖路加は地元の病院で、救急では聖路加に運ばれますが、それを嫌がる区民が多いのです。世間の評判と地元の一部の評判との違いを知りたかったのです。結論は、やはり医師の違いという事でした。聖路加のブランドを第一と考える医師と患者。今までは、そんな「富裕層対象」に変わった聖路加に、吐き気さへ覚えてました。どんな患者も受け入れる開院の精神が、高層に建て替えられてから、併設の超高級老人施設に象徴されてると感じてました。1日最低4万円近い個室代を払える人のみ対象の病院。しかし心ある医師、看護師がいると知りホッとしました。2014/11/16

けいこ

8
聖路加病院で働く医師と看護師のルポ。信念を持って患者さんに寄り添い、共に闘い、涙し、笑う、医療従事者たちを心から尊敬する。特に小児科の細谷先生のお話は以前からたくさん伺っているが、小児ガンの子供達との話は毎回涙。日野原先生の意思を引き継いで素晴らしい病院でいて欲しいが、正直、我々一般人には手の届かない病院なのがとても残念。2019/12/04

月華

7
図書館 病院の内情が少し出ていました。看護師の離職率や医師と看護師の意志疎通、在宅看護をするにあたってなど。日野原先生のフルタイムのボランティアはすごいと思ってしまいます。看護師側には医師のことが出てきたけれど、医師側には看護師には触れていなかったように思いました。2017/04/14

ume-2

7
筆者が聖ルカ病院で取材した約30人の中から選んだ4人の熱い人達のノンフィクション。いっきに読めました。文章が簡潔で要点に絞られていることと、とかく幻滅することが多い大病院の中に、こんな病院が存在することに感激してだと思います。第一話での小児科医として理想に邁進する細谷医師と、若くして亡くなる小児患者達とのエピソードが鮮烈です。地方の患者は自由に病院を選ぶことができません。難病に罹った場合でも選択する病院によっては助かる命もあるのではとどうしても考えます。例え治癒が無理でも、こんな病院に掛かりたいものです。2014/11/29

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