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女のきっぷ―逆境をしなやかに

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000259781
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

明治から平成まで,逆境に立ち向かいながらも辛さ苦しさを感じさせることなく,しなやかに自らを貫き時代を生き抜いた,気風のいい女たち.樋口一葉,宇野千代,林芙美子,知里幸恵,和田英,相馬黒光,石井筆子,沢村貞子,谷洋子ら17人のひたむきな人生や心のあり方から,今を生きるうえで大切なものは何かを探る評伝.

内容説明

厳しい環境の中でも微笑みを忘れない。困っている人がいればほうっておけない。見栄を張らず自分をさらけ出す。男に媚びず、もたれかからない。金にきれいでいざとなれば啖呵も切れる。そんないさぎよくたくましい「きっぷ」(気風)のいい生き方とは。「きっぷ」を評価基準にして、女の生き方をながめてみたらどうなるだろう―。明治から平成まで、信念をもって時代を生き抜いた「きっぷ」のいい女たち。一七人のひたむきな人生や心のあり方から、いまを生きるうえで大切なものは何かを探る評伝エッセイ。

目次

樋口一葉―没落の中から格差を描く
与謝野晶子―泉の如く湧きいでる歌
宇野千代―幸福に生きるコツ
吉野せい―開拓にくわをふるうこと
林芙美子―貧困にめげない生来の放浪者
知里幸恵―自然から少しだけいただく生活
ラグーザ玉―思い切って南イタリアの陽射しの中へ
和田英―富岡製糸場にて役割を果たすこと
相馬黒光―新宿中村屋・文化サロンの女主人
石井筆子―三人の障害児とともに
神谷美恵子―召命感でハンセン病の島へ
野村かつ子―権威にならなかった消費者運動家
林きむ子―「美人」転じて舞踊の改革者
河崎きみ―“閣下”後藤新平を支え続けた半生
沢村貞子―察しとかなしみの下町文化
淡谷のり子―反骨・ブルースの女王
谷洋子―国際女優のさきがけ

著者等紹介

森まゆみ[モリマユミ]
作家。1954年東京都文京区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学新聞研究所修了。出版社勤務ののち、84年に地元で地域雑誌『谷中・根津・千駄木』(谷根千工房)を創刊、2009年の終刊94号まで編集人を務めた。歴史的建造物保存・活用のための市民活動にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

むぎじる

33
気風がいいって何だろう?ここに登場する女性たちの生き方を垣間見て、少しずつ輪郭が浮かんできた。情熱的で、奔放で、たくましくて・・・自分のやりたいことをしっかり見つめて、駆け出していける人。周りの人々は振り回されて大変だったかもしれないが、自分の人生をきっちり生きているのだから、致し方ないのかもしれない。お気に入りは、むせかえるような奔放さを発する「林芙美子」。人を惹きつけずにはおれない魅力あふれる新宿中村屋創業者「相馬黒光」。情熱的で人情家、古き良き下町の女「沢村貞子」。2014/07/29

kaoriction@感想は気まぐれに

20
『明治快女伝』その他著作と被るものもあるが、明治から平成までの世を逆境に立ち向かいつつもしなやかに自らを貫き時代を生き抜いた「きっぷ(気風)」のいい女たち17人の評伝エッセイ。ちょうど どんな人物なのか知りたいと思っていた吉野せい が収録されていたので楽しく読んだ。与謝野晶子もさらに興味が湧き掘り下げたくなった。お馴染みな顔触れである樋口一葉、宇野千代、林芙美子らに新しさはないが、読むたびに私はチカラをもらう。きっぷのいい生き方、強い心。私たち女がいまあるのは、彼女たちの前向きな生きた方によるものも多い。2017/08/25

たな吉

7
きっぷのいい女が、ずらり。いさぎよさが、眩しいです。2014/10/07

ろびん

4
筆者の主張が煩いな……。2019/01/08

海のぱんつ

4
17人の生き生きした女たちが、さっと明るい気分にしてくれる1冊。ぱらぱら好きなところだけつまみ読みしてもよし。2016/03/04

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