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検証 尖閣問題

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000258753
  • NDC分類 329.23
  • Cコード C0031

出版社内容情報

日本政府による尖閣「国有化」以来、緊迫する日中関係。なぜ対立が深まってしまったのか。地域の平和と安定のために何が必要か。最新の情勢分析を踏まえて評論。論客たちとの座談会や歴史資料も収録し、多角的に検討する。

編集者からのメッセージ

日本政府が尖閣諸島の「国有化」を決定して以降,激しい反日デモや中国監視船の侵入など,日中関係の緊張感が高まっています.この問題をどう見たらよいのか.解決の糸口はあるのか.『戦後史の正体』(創元社),『日本の国境問題』(ちくま新書)などで話題の著者が,最新情勢を踏まえて徹底解説.尖閣問題に対処するための視点を提示します.さらに,国際法,中国政治,国境学などさまざまな立場の専門家・論客と討議し,多角的に検討します.テレビや新聞報道ではわからない深い情報が満載です.

■ 編者紹介

孫崎 享(まごさき うける)
1943年生まれ.1966年外務省入省.駐ウズベキスタン大使,国際情報局長,駐イラン大使をへて,2009年まで防衛大学校教授.著書に『戦後史の正体』(創元社),『転ばぬ先のツイ』(メディア・パル),『不愉快な現実』(講談社現代新書)など.

■ 座談会出席者紹介

天児 慧(あまこ さとし)
1947年生まれ.早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授.『中華人民共和国史』(岩波新書),『中国とどう付き合うか』(NHKブックス),『巨龍の胎動』(講談社)など.

小寺 彰(こてら あきら)
1952年生まれ.東京大学大学院総合文化研究科教授.国際法.『WTO体制の法構造』(東京大学出版会),『パラダイム国際法』(有斐閣),『講義 国際法 第2版』(共編,有斐閣)など.

石川 好(いしかわ よしみ)
1947年生まれ.作家・評論家.『ストロベリー・ロード』(大宅壮一ノンフィクション賞,七つ森書館),『60年代って何?』(岩波書店),『中国という難問』(NHK生活人新書)など.2003年から2008年まで「新日中友好21世紀委員会」日本側委員.

宋文洲(そう ぶんしゅう)
1963年生まれ.経済評論家.ソフトブレーン株式会社創業者,現在マネージメント・アドバイザー.『やっぱり変だよ日本の営業』(日経BP企画),『華僑流おカネと人生の管理術』(朝日新聞出版),『宋文洲猛語録』(ダイヤモンド社)など.

岩下明裕(いわした あきひろ)
1962年生まれ.北海道大学スラブ研究センター教授.国境学.『北方領土問題』(大佛次郎論壇賞,中公新書),『国境・誰がこの線を引いたのか』(編著,北海道大学出版会),『日本の「国境問題」』(編著,藤原書店)など.

羽場久美子(はば くみこ)
青山学院大学大学院国際政治学専攻教授.東アジア共同体評議会副議長,学術会議会員.専門は拡大EU・NATO,冷戦史,ナショナリズム,アジア地域統合とアメリカ.『グローバル時代のアジア地域統合』(岩波ブックレット),『国際政治から考える東アジア共同体』(編著,ミネルヴァ書房),『ヨーロッパの東方拡大』(共編,岩波書店)など多数.


■ 目次


まえがき


I 尖閣問題にどう対処すべきか   孫崎 享
一 「尖閣諸島は日本固有の領土で何ら問題ない」という
日本側の考え方は国際的に通用するだろうか
二 尖閣問題は軍事的に解決が可能か
三 尖閣問題で如何に平和的な解決を目指すか


II 日中両国の主張を検討する
一 領土紛争とは? 国際司法裁判所の役割とは?   小寺 彰
二 キーワードは「現状維持」   天児慧
三 座談会 ◆ 棚上げによる解決は可能か
小寺彰 ・天児 慧・孫崎 享


III 座談会 ◆ 外交力が試されている   石川 好・宋文洲・孫崎 享


IV 座談会 ◆ 国境問題を解決する道はどこにあるか
岩下明裕・羽場久美子・孫崎 享


資料
あとがき

岩波書店ホームページより

内容説明

日本政府による尖閣諸島「国有化」決定以来、中国監視船の侵入や激しい反日デモが起こるなど、日中関係が緊迫している。ここまで対立が深まってしまったのはなぜなのか。地域の平和と安定のために何が必要か。最新の情勢、論点を踏まえて詳論、さまざまな分野の論客たちと座談会を行い、多角的に検討する。

目次

1 尖閣諸島にどう対処すべきか(「尖閣諸島は日本固有の領土で何ら問題ない」という日本側の考え方は国際的に通用するだろうか;尖閣問題は軍事的に解決が可能か;尖閣問題で如何に平和的な解決を目指すか)
2 日中両国の主張を検討する(領土紛争とは?国際司法裁判所の役割とは?;キーワードは「現状維持」;座談会 棚上げによる解決は可能か)
3 座談会 外交力が試されている
4 座談会 国境問題を解決する道はどこにあるか

著者等紹介

孫崎享[マゴサキウケル]
1943年生まれ。1966年外務省入省。駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使をへて、2009年まで防衛大学校教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

9
石原慎太郎元東京都知事が昨年4月16日、尖閣を都予算で買い取りの報道があった(6ページ)。このこともあってか、中国が領海侵犯など昨今ではレーダー問題も浮上。それもあろうが、既に日本の経済力を凌駕したことを誇りたいという面もあるかもしれない。ゲーム理論で孫崎氏は説明するが、単純な問題とも思えない。これは歴史教科書問題にも影響するだろう。歴史認識の問題として。40ページ~指摘されるが、山川『詳説日本史』にも触れていないサンフランシスコ平和条約第2条があるという。権利放棄と記している。TPP含め外患で頭痛の種。2013/02/17

Humbaba

8
今まで日中ともに尖閣問題は棚上げして議論してこなかった.そこにはいくつかマイナスの部分はあったかも知れないが,お互いに傷つかない良い方法でもあった.しかし,昨今のようにこじれてしまった状態では,また従来と同じように棚上げすることは出来ない.2013/04/11

がんぞ

5
民主党政権下であっても譲れない外交方針というのはある。外務省勤務で残忍な敵と対峙しているうちに洗脳されたか。「係争地であることを認め棚上げにしよう」というのが、著者の主張だが、その根拠は“カイロ宣言”つまり、敗戦によって引き渡された可能性があると、いまだに太平洋戦争の清算を求めている。戦勝国中国から、同じく勝利者の米国が奪ったと?中国の領有主張根拠は強いて言えば“地球には中華秩序に服する統治地か化外の地しかない、保有を望めば差し出すべき”“いつでも取れる物(核攻撃で日本を脅すことで)”。米国を敵に回すか?2014/12/14

4
図書館から借りた。日本の強気の姿勢が見られる昨今だが、国際的な手続きからすると、必ずしも日本に部がありとはいいがたいようだ。万一、戦争になってアメリカは参戦する義務がないような協定とのこと。アメリカの支配、しかし守ってはくれない。2013/03/25

jack

3
報道からは知ることができない「国際法」の解釈。解決は、歴史の徹底的解明と真実の探求。☆4.52021/08/08

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