「解説」する文学

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  • サイズ B6判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000258241
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

作家の実人生とその時代とが交錯、反響し、ひとつになる場所で、文学は生まれる――そのようなものとして文学を読み解くとき、作家も作品もこれまでとは違った相貌を現わしはじめ、その読み解き自身もまた、現在と切り結ぶひとつの文学となる。これまで著者が執筆した、百冊を越える文庫解説のなかから、二十四編を精選して贈る「文学」への誘い。

内容説明

作家の実人生とその時代精神とが交錯、反響し、ひとつになる場所で、文学は生まれる―そのようなものとして読み解くとき、作家も作品もこれまでとは違った相貌を現わしはじめ、その読み解き自身もまた、歴史と現在とを切り結ぶひとつの文学となる。四半世紀を越える時のなかで、著者が執筆した百冊以上の文庫解説のなかから、二十四編を精選して贈る「文学」への誘い。

目次

1(明治二十年代「金の世」における職業としての文芸―伊藤整『日本文壇史3 悩める若人の群』;文学史議論が「娯楽」となり得た時代―柳田泉、勝本清一郎、猪野謙二編『座談会 明治・大正文学史』 ほか)
2(「思想嫌い」という思想―『司馬遼太郎全講演1 1964‐1974』;司馬遼太郎と「戦後知識人」群像―『司馬遼太郎対話選集』 ほか)
3(「トップ屋」竹中労はなぜ芸能記事を棄てたか―竹中労『芸能人別帳』;人生は「編集」である―南伸坊『さる業界の人々』 ほか)
4(向上心こそ力であった時代―浮谷東次郎『俺様の宝石さ』;一行を読めば一行に驚く―山田風太郎『警視庁草紙』 ほか)

著者等紹介

関川夏央[セキカワナツオ]
作家。1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。『海峡を越えたホームラン』(双葉社、1984年)で第7回講談社ノンフィクション賞、『「坊っちゃん」の時代』(双葉社、1987‐97年)で第2回手塚治虫文化賞を受賞。2001年には、その「人間と時代を捉えた幅広い創作活動」により第4回司馬遼太郎賞を受賞した。『昭和が明るかった頃』(文藝春秋、2002年)で第19回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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踊る猫

28
著者の書く文章からは確かな温もりを感じる。俗に言う「美文」「名文」ではないかもしれないが、ヒューマンタッチであり他人を単なるデータや素材として捉えていない誠実さを感じるのだ。私自身がこれまで読めていなかった作家ばかりを「解説」した本書はしたがって堪能できたとは言いづらいが、しかし著者のハードボイルドな職人魂・職人気質は好ましく感じられる。個人的な好悪を判断の材料に入れていないところも素晴らしいと思う。が、悪く言えば男臭いというかオヤジ臭い本でもある(重箱の隅をつつくような感想で恐縮です)。渋い仕事を読んだ2022/02/06

moca rainy

0
ここにある解説を読んで、読みたくなった本はなかった。 2012/03/16

tkm66

0
結構面白かった、筈。2012/01/05

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