出版社内容情報
作家の実人生とその時代とが交錯、反響し、ひとつになる場所で、文学は生まれる――そのようなものとして文学を読み解くとき、作家も作品もこれまでとは違った相貌を現わしはじめ、その読み解き自身もまた、現在と切り結ぶひとつの文学となる。これまで著者が執筆した、百冊を越える文庫解説のなかから、二十四編を精選して贈る「文学」への誘い。
内容説明
作家の実人生とその時代精神とが交錯、反響し、ひとつになる場所で、文学は生まれる―そのようなものとして読み解くとき、作家も作品もこれまでとは違った相貌を現わしはじめ、その読み解き自身もまた、歴史と現在とを切り結ぶひとつの文学となる。四半世紀を越える時のなかで、著者が執筆した百冊以上の文庫解説のなかから、二十四編を精選して贈る「文学」への誘い。
目次
1(明治二十年代「金の世」における職業としての文芸―伊藤整『日本文壇史3 悩める若人の群』;文学史議論が「娯楽」となり得た時代―柳田泉、勝本清一郎、猪野謙二編『座談会 明治・大正文学史』 ほか)
2(「思想嫌い」という思想―『司馬遼太郎全講演1 1964‐1974』;司馬遼太郎と「戦後知識人」群像―『司馬遼太郎対話選集』 ほか)
3(「トップ屋」竹中労はなぜ芸能記事を棄てたか―竹中労『芸能人別帳』;人生は「編集」である―南伸坊『さる業界の人々』 ほか)
4(向上心こそ力であった時代―浮谷東次郎『俺様の宝石さ』;一行を読めば一行に驚く―山田風太郎『警視庁草紙』 ほか)
著者等紹介
関川夏央[セキカワナツオ]
作家。1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。『海峡を越えたホームラン』(双葉社、1984年)で第7回講談社ノンフィクション賞、『「坊っちゃん」の時代』(双葉社、1987‐97年)で第2回手塚治虫文化賞を受賞。2001年には、その「人間と時代を捉えた幅広い創作活動」により第4回司馬遼太郎賞を受賞した。『昭和が明るかった頃』(文藝春秋、2002年)で第19回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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踊る猫
moca rainy
tkm66