出版社内容情報
伝説的処女作『チチカット・フォーリーズ』(1967年)以来,アメリカ社会を見つめる作品を続々と送り出している世界的映画作家の全貌を伝える一冊.ロングインタビューを収録.また,港千尋,佐々木正人,上岡伸雄,長谷正人,ピエール・ルジャンドル,エロール・モリスらがその多彩な作品世界を読み解く.最新作を含む全作品の解説付き.
目次
第1章 ワイズマン監督、語る(すべては映画のなかに―フレデリック・ワイズマン監督インタビュー;映画作家になるまで ほか)
第2章 作品その重層(我が永遠のアイドル、ワイズマン;ワイズマンの特異な映画的意思―『チチカット・フォーリーズ』論 ほか)
第3章 ドキュメンタリーの彼方へ(わたしたちを立たせる繰り糸―フレデリック・ワイズマンの映画について;訳者付記 制度に踊らされて ほか)
第4章 日本の記録映画作家の視点(“ふつう”を描くこと―鼎談 作り手から見たワイズマン作品)
第5章 ある映画史―フレデリック・ワイズマン「フィルモグラフィ」(『クール・ワールド』The Cool World(1964年)
『チチカット・フォリーズ』Titicut Follies(1967年) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
garth
3
エロール・モリスの評論がいちばん面白かったかな。「ワイズマンは人間嫌い映画の真の王様である」 アメリカ人ドキュメンタリストの評論をもっと読みたかった。2011/09/11
Bartleby
2
ロングインタビューが嬉しい。とはいえ監督はインタビュアーに苛立っている。特集上映でもなければ、なかなかまとめて作品をみられないので、各ドキュメンタリー作品の解説にも興味津々だった。2022/08/29
minamimi
2
第1章のインタビューしか読んでいないが、図書館の返却期限切れになってしまった。でもこれだけで十分では?いや〜、面白かった!センチメンタリズムとか教条主義とかとは無縁の思考法。大人。かっこいいな〜。映画は2本しか観たことないので、観る機会があったら出来るだけ沢山観たい。2018/08/14
tamioar
0
バレエをモチーフにする理由に「彼らは鏡使って練習するから」って一文があって、「おお!」と思った。2013/06/01