内容説明
一九六〇年代、人々はなお貧しくても前途に希望をもって生きていたし、学生や若者たちが歴史の前面に出て主役を演じていた時代であった。戦後復興が終わった一九五六年から六八年まで、安保、オリンピック、高度成長、文革、ベトナム戦争、学園紛争と激動する時代を、同時代史と切り結んだ痛覚から生々しく描き出す。
目次
序章 昭和の三〇年と私―一九二五‐五五年
第1章 新しい人生への再出発
第2章 安保デモの渦中で
第3章 東京オリンピック前後
第4章 人生の難関に直面
第5章 海外から日本を考える
第6章 ユーラシア単独行
終章 帰ってきた日本は―「昭和元禄」と若者たちの時代
著者等紹介
色川大吉[イロカワダイキチ]
1925年生。東京大学文学部国史科卒。東京経済大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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zikisuzuki
2
1968年当時のことが知りたくて新聞社編集発行の本を読んだけど俯瞰過ぎて満足出来なくてこの本を手に取って見たのだけれど、今度は学者としての自分史過ぎて時代を掴みきれなかった。しかし様々な人の主観を一つでも多く目にしてコツコツと自分の中の時代を復元していくしか無いのだろう。新左翼は迷走分裂し社共両党が支持を失いつつある中でべ平連がこの時まではセクトや思想に囚われず民衆運動だったことの内情が知れたのは良かった。2022/02/04
湯豆腐
0
現実へのあまりの熱さが肌に合わない。2017/10/22