出版社内容情報
読むこと・聴くことは、現代の人間の生き方にどのように関っているのか。臨床心理、ノンフィクション、詩において、読む聴くを深く実践してきた三者が、その意味を問い直す。
内容説明
読むこと・聴くことは、人間の精神活動の基本です。高度情報社会のいま、パソコンやインターネットによってそれはきわめて簡単になりましたが、どれだけ人間の生き方や社会のあり方に関わる深い体験になっているでしょうか。本書は臨床心理、ノンフィクション、詩という分野で活動を続けてこられた三人が、現代におけるその意味を問い直そうとするものです。読むこと・聴くことが、人間が生きることに深く関わっていくためには―三人のお話をおききください。
目次
はじめに(「読む 聴く」の大切さ;生涯何冊本を読めるか;言葉のほかにも)
講演(読むこと・聴くこと・生きること;人間の未来と読むこと・聴くこと)
アンソロジー(小アンソロジー)
シンポジウム(読む力・聴く力)
著者等紹介
河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年生まれ。臨床心理学者。京都大学数学科を卒業。1962~65年、スイスのユング研究所に留学。日本で最初のユング派分析家になる。帰国後はユング心理学の普及につとめるとともに、臨床心理学の発展に力をつくす。また、欧米と異なる日本人の心性を考えるために、日本の神話や宗教を研究。京都大学教育学部教授、国際日本文化研究センター所長を経て、2002年1月より文化庁長官。『昔話と日本人の心』(岩波書店)で大佛次郎賞。『明恵 夢を生きる』(京都松柏社)で新潮学芸賞を受賞
立花隆[タチバナタカシ]
1940年生まれ。ノンフィクション作家。東京大学仏文科卒業。1974年『田中角栄研究―その金脈と人脈』(「文藝春秋」11月号)で金脈批判の先鞭をつけた。以後多くの社会的問題や知的課題に取り組む。その徹底した取材と卓抜な分析力による文筆活動で、1983年菊池寛賞、1998年司馬遼太郎賞受賞
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年生まれ。詩人。処女詩集『二十億光年の孤独』(1952年)が激賞され、以降詩人として今日に至る。絵本、作詞、ビデオなど創作活動の領域は広く、多数の著作がある。詩集『日々の地図』(集英社)で読売文学賞を『マザー・グースのうた』(草思社)で日本翻訳文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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モリー
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
ネジ
純子
スズコ(梵我一如、一なる生命)